出版社を探す

精神科外来シリーズ

時代が締め出すこころ

著:青木 省三

紙版

内容紹介

精神科外来シリーズ第3弾。時代が生んだ精神医学の肥大化。広汎性発達障害、薬物療法などについても、小さな精神医学をめざす。

目次

第一章 今、何が起こっている?
  一 異質な人が生きにくい社会 
  二 私は病ですか?――アスペルガー症候群と統合失調症 
  三 理解不能な行動?――二つの自殺企図 
  四 職人という生き方 
  五 ひどい医者だ!――パーソナリティ障害 
  六 リゾート地からやってきた「うつ」女性 
  七 「病気の症状」と「人生の悩み」 
第二章 空気が読めないのは悪いこと?――広汎性発達障害とは何か
  一 失われる「こころ」の可能性――診断基準をめぐって 
  二 子どもの頃は普通でした 
  三 表裏のなさ 
  四 姿を変える子どもたち 
  五 増え続ける有病率――時代が生み出す「病」 
  六 危機的な時に広汎性発達障害らしくなる 
  七 コミュニケーション能力の時代 
第三章 薬物療法への問い
  一 薬への幻想 
  二 薬が人を追い詰める 
  三 病気を完成させる薬 
  四 薬を飲ませたくない理由 
  五 薬に縛られるな 
第四章 こころを見つめなおす
  一 地元では「不適応」、島では人気者 
  二 私は真直ぐに生きるんだ 
  三 流れを変えた一言 
  四 うつ病に救われました 
  五 人生の荷物を降ろす 
  六 秘められた力を掘り起こす 
第五章 何が求められているのか?
  一 障害観を再考する 
  二 外から目線――視点の変化がもたらすもの 
  三 話をきちんと聞くこと 
  四 新しいネットワークを作る 
  五 大きな人生の流れから見る 
    参考文献 
    おわり

著者略歴

著:青木 省三
川崎医科大学精神科学教室主任教授

ISBN:9784535984417
出版社:日本評論社
判型:4-6
ページ数:258ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2016年10月
発売日:2016年10月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ