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こころの科学叢書

プレイセラピーへの手びき

関係の綾をどう読みとるか

著:田中 千穂子

紙版

内容紹介

ただ遊んでいればよくなる、という誤解をやさしく解きほぐし、実際のセラピーを実況中継さながらに懇切丁寧に解説。

目次

第1章 プレイセラピーのこれまでとこれから
    ○プレイセラピーとは
    ○プレイセラピーの定義
    ○今なお深い、「遊ぶ」ことをめぐる誤解
    ○どこまで、何を「ことば」にするか?
    ○セラピストは子どもに直接関わるか、関わらないか?
    ○わが国のプレイセラピーの抱える課題

第2章 ことばを用いた対話・あそびことばをもちいた対話
    ○プレイセラピーの豊かな世界
    ○セラピー:ことばを用いた対話
     ・ことばの多義性ゆえのむずかしさ
     ・感覚を手がかりに「ことば」にしていく
    ○プレイセラピー:ことばだけに頼らない対話
     ・対応するチャンネルがふえる
     ・ダイアローグ(対話)のはじまり:人と人をつなぐ情緒
     ・からだことばでのコミュニケーション
    ○あそびは子どものことば

第3章 どのように読みとるか――関係の綾をよむ
    ○『訓練された主観性』を用いることで
    ○あらためて育てたい『専門的な経験に裏づけられた勘』
    ○初回面接という「はじまりだし」
    ○渉くんのケースから
     ・嫌々来た親ごさん
     ・少年と会う
     ・その後の概要
    ○より子のケースから
     ・相談できる場を探しまわったお母さん
     ・ぎゅっと握ったあったかい手
     ・その後の概要
    ○プレイセラピーのワークから
    ○だいちゃんのケースから
    ○がっちゃんのケースから

第4章 セラピーのなかの工夫と冒険
    ○セラピーの『きまり』
    ○終了時と開始時の工夫
     ・空想と現実のはまざで
     ・私が先に退室してみた
     ・遊びたいから自分が頑張る
     ・三つのケースで伝えたいこと
    ○攻撃性:解毒して妙薬へ
     ・バラバラものがたり
     ・暴言・暴力をまぜこぜにしてみた
     ・話さないでいい関係を維持し抜いてみた
    ○ときに必要な一時撤退
     ・混乱からの緊急避難
     ・とじた世界でがっちり支える
    ○発達すること・遊ぶこと
     ・発達の課題と子どもたち
     ・プレイセラピーを核として
     ・子どもをみるまなざしの変化
     ・あらためて『遊ぶこと』

おわりに

ISBN:9784535804265
出版社:日本評論社
判型:4-6
ページ数:232ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2011年03月
発売日:2011年03月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM