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科学者をまどわす魔法の数字,インパクト・ファクターの正体

誤用の悪影響と賢い使い方を考える

著:麻生 一枝

紙版

内容紹介

業績評価の指標として機械的に使われる傾向のあるインパクト・ファクターについて、具体的なデータに基いて検証し、警鐘をならす。

目次

プロローグ 間違った指標で評価される科学者たち

第1章 インパクト・ファクターとは何か
1-1 インパクト・ファクターの定義
1-2 インパクト・ファクターの起源
1-3 とまらないインパクト・ファクターの誤用

第2章 インパクト・ファクターの誤用とその問題点
2-1 雑誌のインパクト・ファクターからではわからない、個々の論文の被引用回数
2-2 分野によって大きく異なるインパクト・ファクター
2-3 分野の大きさとインパクト・ファクター:超高IF雑誌は、小さい分野では生まれ得ない
2-4 分野の違いと2年インパクト・ファクター
2-5 分野による共著者数の違いとインパクト・ファクター
2-6 不透明なインパクト・ファクター算出法
2-7 引用行動から見た論文の被引用回数と論文の質との関係

第3章 インパクト・ファクターの誤用のもたらすもの
3-1 個々の研究者による論文の被引用回数の操作
3-2 出版社や編集委員によるインパクト・ファクターの操作
3-3 撤回論文の増加
3-4 グレイ・ゾーンの研究行為
3-5 下降効果:華々しい結果が時とともに消えていく
3-6 白、それともグレイ
3-7 科学研究の再現性の危機
3-8 インパクト・ファクターの落とし子:世界大学ランキング

第4章 インパクト・ファクター偏重主義根絶への動き
4-1 インパクト・ファクターの不適切な使用に関するEASE声明
4-2 研究評価に関するサンフランシスコ宣言

エピローグ

著者略歴

著:麻生 一枝
成蹊大学非常勤講師

ISBN:9784535789296
出版社:日本評論社
判型:A5
ページ数:176ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PD