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国際協力と想像力

イメージと「現場」のせめぎ合い

編著:松本 悟
編著:佐藤 仁

紙版

内容紹介

援助の現場においてイメージと現実はなぜ乖離するのか。援助国・被援助国の視点から要因を考察し、ギャップを超える方法を探る。

目次

序章 バナナ売りのおばあさんは何を考えているか――国際協力の相手を想う
第I部 想像される「受け手」――開発/協力の理由はどう作られるか
第1章 幻の高原都市開発と5万人移民計画――日本のカンボジア援助事始め
第2章 安全「だから」援助するのか、安全の「ため」に援助するのか――アフガ
   ニスタンのイメージと中村哲 の活動から考える
第3章 発展を方向づける力 ――スリランカ、選択される農村

第II部 「送り手」の働きかけ――開発協力のイメージを広める/縮める
第4章 未知への想像力を育成する――学校教育における国際協力の語られ方
第5章 ODAマンとは何者か――日本政府のODA広報と想像力
第6章 イランで難民支援をよびかける――模範的な政府、模範的な発信

第III部 「受け手」と「送り手」の交渉――ゆさぶられる開発協力
第7章 住民は何を語るのか ――タイの開発におけるインターネット発信の可能性
第8章 もし開発協力をしなかったら ――タイのNGOによる「負のイメージ」の伝達
第9章 「生き物」としての開発協力――中国貴州省にみる世界銀行と事業の現地化

終章 コミュニケーションが創る開発――想像力を育む場としての国際協力

著者略歴

編著:松本 悟
法政大学国際文化学部教授
編著:佐藤 仁
東京大学東洋文化研究所教授

ISBN:9784535559752
出版社:日本評論社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LB