出版社を探す

現代人口経済学

著:松浦 司

紙版

内容紹介

人口問題は現代日本において非常に重要な課題である。人口に関する基本的な指数や概念をデータを用いて丁寧に説明してゆく教科書。

目次

はじめに
第1章 人口構造
1.1  人口統計
1.2  人口ピラミッド
1.3  高齢化率と倍加年数
1.4  従属人口指数と人口ボーナス
1.5  その他の人口に関する指標
第2章 出生
2.1  出生率のさまざまな指標
2.2  コーホート要因法と安定人口モデル
2.3  戦前日本の出生数と合計出生率の推移と論争 
2.4  戦後日本の出生数と合計出生率の推移 
第3章 死亡
3.1  平均寿命
3.2  生命表
第4章 人口の歴史と理論1:多産多死とマルサスの罠
4.1  人口転換論
4.2. マルサスの罠
4.3  近代経済成長
第5章 人口の歴史と理論2:多産少死と貧困の罠
5.1.  多産少死
5.2  人口開発問題と国際社会
5.3 疫学転換
第6章 人口の歴史と理論3:少産少死と出生力の経済理論
6.1  ライベンシュタインモデル
6.2  相対所得仮説
6.3  出生力決定の主流派経済理論モデル
6.4  その他の出生率低下を説明する仮説
第7章 人口と経済成長1:経済成長を決定する3つの要因
7.1  成長会計
7.2   ISバランス論
7.3  資本蓄積型の経済成長の例
第8章 人口と経済成長2:人口構造が資本蓄積、労働力、技術進歩に与える影響
8.1 少子高齢化が資本成長率に与える影響
8.2  少子高齢化が労働力成長率に与える影響
8.3  少子高齢化が技術進歩率に与える影響
第9章 少子高齢化社会における政策1:女性の就業促進
9.1  金銭的なインセンティブが出生率に与える効果
9.2  日本女性の就業構造
9.3  男女間格差
9.4  就業と出産の両立
9.5  出産・育児と就業の両立に関する法政策の推移
第10章 少子高齢化社会における政策2:高齢者の就業促進と日本的雇用慣行
10.1  日本の高齢者の就業構造
10.2  高齢者就業と日本的雇用慣行
10.3  日本的雇用慣行と職務
10.4  働き方改革の日本的雇用慣行に対する影響
第11章 少子高齢化社会における政策3:教育投資による人的資本蓄積
11.1  教育投資が経済成長に与えるメカニズム
11.2  教育に対する公的支出の意義
11.3  プレストン効果とドメイン式投票
第12章 少子高齢化と格差・貧困
12.1  格差拡大に関するピケティによる理論的説明
12.2  ローレンツ曲線とジニ係数
12.3  絶対的貧困と相対的貧困
第13章 少子高齢化と社会保障1:公的扶助と社会保険
13.1 社会保障制度の4つの柱
13.2  社会保障財政について
13.3  生活保護制度の変遷
13.4  単身高齢者の急増と高齢者の貧困
13.5  母子世帯の貧困と子どもの貧困
第14章 少子高齢化と社会保障2:年金
14.1  年金制度と歴史
14.2  2004年改革
14.3  年金改革に関する論点
第15章 少子高齢化と社会保障2:医療と介護
15.1  医療保険制度の特徴
15.2  日本の医療保険制度の歴史的変遷
15.3 介護保険制度の特徴と歴史
15.4 医療・介護に関する論点
15.5 介護労働者不足と外国人労働者の受入れ

著者略歴

著:松浦 司
中央大学経済学部准教授

ISBN:9784535559509
出版社:日本評論社
判型:A5
ページ数:208ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2020年01月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KC