生存科学叢書
資本主義はどこに向かうのか
資本主義と人間の未来
編:堀内 勉
編:小泉 英明
内容紹介
資本主義や市場経済への不信感が高まっている。学界・業界を超えてさまざまな叡智が集結し、資本主義の行方と限界を熱く論じる。
目次
はじめに/堀内 勉
第Ⅰ部 資本主義の思想的背景
1 資本主義と普遍
中島隆博(東京大学東洋文化研究所教授)・大澤真幸(社会学者)
2 資本主義は二一世紀でも通用するのか――哲学的考察
岡本裕一朗(玉川大学名誉教授)
第Ⅱ部 現代資本主義社会が内包する課題
3 金融資本主義の基本概念の再考察――ファイナンスの哲学
堀内 勉(多摩大学社会的投資研究所教授・副所長)
4 日本型の資本主義の可能性――渋沢栄一の合本主義を見直す
渋沢 健(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役、コモンズ投信株式会社取締役会長)
5 資本主義はどこへ向かうのか――格差・日本経済・テクノロジー
安田洋祐(大阪大学大学院経済学研究科准教授)
第Ⅲ部 資本主義への新たな人間的アプローチ
6 脳科学から見えてくる資本主義――自然科学と人文学・社会科学の架橋融合
小泉英明(株式会社日立製作所名誉フェロー、日本工学アカデミー上級副会長 ほか)
7 ゲノム人類学から見た資本主義――“幸運者生存”の法則にもとづくヒトの進化
太田博樹(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授)
8 人工知能の技術進展と資本主義/松尾 豊(東京大学大学院工学系研究科教授)
第Ⅳ部 資本主義の行方
9 資本主義の終焉と歴史の危機――二一世紀の利子率革命が意味するもの
水野和夫(法政大学法学部教授)
10 際限のない欲望と資本主義の行方――経済史から見た新しい規範の社会的条件
小野塚知二(東京大学大学院経済学研究科教授)
11 ポスト資本主義
広井良典(京都大学こころの未来研究センター教授)
おわりに/小泉英明
ISBN:9784535559325
。出版社:日本評論社
。判型:4-6
。ページ数:404ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2019年07月
。発売日:2019年07月12日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ。