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ミクロ経済学入門 第2版

トリアーデ経済学2

編著:金 栄緑
編著:坂上 紳

紙版

内容紹介

2015年に刊行した、トリアーデ経済学2 ミクロ経済学入門の第2版。
大学ではじめて経済学に接する読者を想定し 、高校の政治・経済と経済学の架け橋となる トリアーデ経済学3部作シリーズの1つ。
第2版では、初版を用いて講義を行った経験から、前期15回後期15回年間4単位の大学講義でより使いやすいように章立てや説明の順番などの改訂を行った。
さらに、数学が苦手な読者でも理解できる平易で丁寧な説明、経済の効果分析や経済政策などの分野でよく使われる「余剰分析」の説明の補強、現代経済学の潮流である「行動経済学」「ゲーム理論」の説明の強化、一部の章では専門性を高めた内容の強化といった改訂も行った。

目次

序章 ミクロ経済学とは
1.ミクロ経済学とは
2.ミクロ経済学の基本的な考え方
3.合理的行動と選択
コラム 「合理的行動をする経済主体」とは
第1章 需要と供給(市場の理論)
1.1 完全競争市場
1.2 需要と需要の決定要因
1.3 供給と供給の決定要因
第2章 弾力性とその応用
2.1 需要の価格弾力性
2.2 需要の価格弾力性の決定要因
2.3 価格弾力性と総収入の関係
2.4 需要の所得弾力性と交差弾力性
2.5 供給の価格弾力性
2.6 弾力性の応用税の負担
第3章 消費量の決定
3.1 効用と消費
3.2 無差別曲線とその性質
3.3 限界効用と限界代替率
3.4 予算線と効用の最大化
3.5 所得の変化と価格の変化
3.6 消費者ごとの需要曲線と市場需要曲線
コラム 無差別曲線の形状
第4章 生産者の理論
 4.1 生産と生産者
4.2 生産関数:生産要素の投入量と生産量の関係
4.3 生産量と生産費用の関係
4.4 完全競争市場での利潤を最大にする生産量
コラム 利潤と利益
第5章 市場と経済厚生
5.1 市場均衡とその意味
5.2 特定の市場と相互に影響する市場
5.3 社会的余剰
5.4 政府の市場への介入:価格規制と課税
5.5 市場の失敗
コラム 一般均衡分析における市場均衡の効率性とその意味
第6章 不完全競争と独占
6.1 不完全競争とは
6.2 価格支配力はなぜ生まれるか?
6.3 独占
6.4 独占的競争
第7章 寡占とゲーム理論
7.1 ゲーム理論とはなにか
7.2 同時手番ゲーム
7.3 逐次手番ゲーム
7.4 寡占への応用(クールノーゲームおよびカルテル)
第8章 外部性と環境問題
8.1 外部性とは
8.2 私的限界費用と社会的限界費用
8.3 外部不経済に対する政策
8.4 コースの定理
コラム 外部経済とネットワーク外部性
第9章 公共財
9.1 公共財の性質
コラム テレビ局の商品は…
9.2 公共財と市場の失敗
9.3 政府による公共財の供給:リンダール・メカニズム
第10章 不確実性と情報
10.1 不確実性とリスクへの態度
10.2 リスクプレミアム
10.3 情報の非対称性
第11章 労働市場のミクロ分析
11.1 労働需要曲線
11.2 労働供給曲線
11.3 賃金と雇用量の決定
11.4 労働市場の特徴
第12章 国際貿易
12.1 国際貿易の発生要因(比較優位論)
12.2 国際貿易の利益
12.3 輸出効果と輸入効果
12.4 関税の効果
コラム 国際貿易政策の本質
第13章 ミクロ経済学で使う数学(補論)
13.1 関数
13.2 関数を表す式とグラフ
13.3 微分
13.4 偏微分と全微分
13.5 関数の最大値と最小値
13.6 期待値

著者略歴

編著:金 栄緑
熊本学園大学経済学部教授
編著:坂上 紳
熊本学園大学経済学部准教授

ISBN:9784535540187
出版社:日本評論社
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCA