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医事法講義 第2版

第2版

著:米村 滋人

紙版

内容紹介

医事法を取り扱う最高水準のテキストとして初版が刊行されたのが2016年6月。
以降の環境変化を踏まえた第2版では、特にコロナ禍という大きな時代の波を受けて、公衆衛生・感染症に関わる記述(第4章)、ゲノム研究などに関わる記述(第5章)を中心に加筆を行っています。
 特に最後の第5章に、初版に無かった「第4節 医療情報」を新たに加えました。

・ゲノムや生体分子情法等の大規模解析が可能となっている今日、その種の生体情報のデータベース化が進んでおり、臨床医療に活用される日も近いと考えられている。
・患者の診療履歴は今日電子カルテとして記録されており、それを大規模に集積し利活用することで大規模なデータ解析が可能となっている。
・AI(人工知能)の活用も見込まれる中で、ビッグデータとしての医療情報の利活用は、次の時代の医療を設計する上で不可欠の要素となっている。

こうした問題意識から、守秘義務、診療録に関する規制、個人情報保護法の規制、次世代医療基盤法の規制といった諸点を記述としてまとめています。
(ただし、守秘義務、診療録に関する規制は第3章で記述しており、第5章第4節では、個人情報保護法の規制、次世代医療基盤法の規制を中心に記述しています。)

記述の鋭さが一層増した、益々充実の第2版。

目次

第1章 医事法総論

 第1節 医事法の基本的意義
 第2節 医事法の基本思想と法的構造


第2章 医療行政法

 第1節 医療従事者法
 第2節 医療機関法
 第3節 医療法上の医療制度・医業類似行為


第3章 一般医療行為法

 第1節 医療契約
 第2節 民事医療過誤法
 第3節 刑事医療過誤法


第4章 特殊医療行為法

 第1節 終末期医療
 第2節 脳死・臓器移植
 第3節 精神医療・感染症医療
 第4節 生殖補助医療
 第5節 クローン技術規制・再生医療規制


第5章 その他の諸問題

 第1節 ヒト組織・胚の法的地位
 第2節 医薬品・医療機器の規制
 第3節 医学研究の規制
 第4節 医療情報

著者略歴

著:米村 滋人
米村 滋人 (ヨネムラ シゲト) 東京大学大学院法学政治学研究科教授・医師

ISBN:9784535527577
出版社:日本評論社
判型:A5
ページ数:400ページ
定価:3400円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MBN