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家庭裁判所物語

著:清永 聡

紙版

内容紹介

2019年に70周年を迎える家庭裁判所。日本国憲法の理念を実現してきた足跡を、貴重な証言と資料から、その歴史を丹念に描く。

目次

第1章 荒廃からの出発
  1 「家裁の父」帰国する
  2 みじめな最高裁
  3 家庭裁判所の前身
  4 「愉快そうなオジさん」
  5 BBSの生みの親
  6 アイデアマン
  7 殿様判事ニューヨークを観る
  8 新少年法と「ファミリー・コート」
  9 女性法律家第一号
  10 「少年」と「家事」の対立
  11 進まない設立準備
  12 元旦の家裁発足 

第2章 家庭裁判所の船出
  1 屋根裏の最高裁家庭局
  2 家裁の五性格
  3 家裁職員第一期生
  4 「高級官吏」調査官
  5 二つの雑誌
  6 村岡花子と対談
  7 戦争被害者のために
  8 戦災孤児を救う
  9 民間の施設に託す
  10 孤児の養子縁組
  11 ヒロポン中毒
  12 少年審判の心得 

第3章 理想の裁判所を求めて
  1 日本婦人法律家協会
  2 夜に裁判所を開く
  3 履行確保
  4 建物の苦労
  5 GHQとの交渉
  6 滝に打たれる
  7 日本一の所長さん
  8 司法の戦争責任
  9 理想の学校 

第4章 少年法改正議論
  1 多忙な第三課長
  2 少年事件の「凶悪化」
  3 示された試案
  4 「原爆裁判」
  5 女性裁判官の代表として
  6 少年友の会発足
  7 真っ向からの反論
  8 長官を怒らせる
  9 「首を絞められてじっとはしない」
  10 ゴールト判決
  11 もう一つの東大裁判
  12 宇田川の遺言 

第5章 闘う家裁
  1 再結集した人々
  2 波乱の幕開け
  3 長官のバックアップ
  4 烈しい応酬
  5 場外戦へ
  6 「誤算と誤解」
  7 水面下の妥協案
  8 日弁連の猛反発
  9 管理と統制へ
  10 「整備点検の時代」

第6章 震災と家裁
  1 烈しい揺れ
  2 家裁は弱者のために
  3 被災者に寄り添う
  4 少年事件
  5 震災孤児を救う
  6 家裁は死なず

あとがき

著者略歴

著:清永 聡
NHK解説委員

ISBN:9784535523746
出版社:日本評論社
判型:4-6
ページ数:284ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2018年09月
発売日:2018年09月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNAA