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“シェアリング”のオフィス戦略

ビジネス・経営・働き方を変える

著:大西 紀男

紙版

内容紹介

 近年、シェアリングエコノミーの高まりを背景として、日本国内でも「シェアオフィス」を筆頭に「コワーキングオフィス」「サービスオフィス」など、様々な形態のオフィスが登場しています。

 本書は、長年オフィスビル開発やオフィス賃貸業を営む著者が、これらの新しい形態を「スモールオフィス」を総称し、各々の機能の違いや、使用例を解説。また一般の賃貸オフィスと比較しながら、コストや活用にあたってのメリット・デメリットを詳説。著者独自の調査による豊富な使用事例も紹介しています。

 スモールオフィスは、「専用の執務室があるもの」と「執務スペースもシェアするもの」に大別され、その多くは駅から徒歩数分というアクセスの良い立地にあります。一般の賃貸オフィスと比較して、最大のメリットは初期費用の少なさと、入居・退去が楽であること。当初はスタートアップ企業や独立したての士業のビジネスパーソンなどに支持されてきましたが、ここ数年で大手企業もその使い勝手の良さに着目し、プロジェクトオフィスやサテライトオフィスとして、また地方企業が大都市圏へ進出する際にも活用されています。

 オフィスの大きな特長として、エントランスや受付、会議室などが共用化されています。会議室や打ち合わせスペースは「使った分だけ」のコストで済み、スペースの有効活用につながります。また複数企業が同じフロアに入居しており、会社を越えた交流会も頻繁に行われているため、オフィス内で新たなビジネスが生まれたり、取引先を紹介し合うなど、一般の賃貸オフィスにはない「コミュニティの形成場所」としても注目されています。

 企業の経営者や経営戦略、経営企画、総務に携わるビジネスパーソンにとって、示唆に富む内容となっています。

目次

第1章 時代で変遷した「オフィスに求められるもの」

第2章 “スモールオフィス”とは何か

第3章 知られざるスモールオフィス活用のメリット

第4章 実例に学ぶスモールオフィスの活用法

第5章 変わりゆくオフィスの姿

終 章 オフィスとは、どんな存在であるべきか

著者略歴

著:大西 紀男
日総ビルディング株式会社 代表取締役社長
エキスパートオフィス株式会社 代表取締役社長
1946年、神奈川県横浜市生まれ。69年、慶應義塾大学経済学部卒業、三菱信託銀行(現:三菱UFJ信託銀行)入行。74年、同行を退職して日本総合建物入社。75年、取締役社長に就任。98年、日総ビルディング株式会社を設立。2002年、日本総合建物社長を辞任。03年より現職。
著書に『七転八起の人生』(PHP研究所、非売品)がある。

ISBN:9784532323356
出版社:日本経済新聞出版社
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ