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宅配がなくなる日

同時性解消の社会論

著:松岡 真宏
著:山手 剛人

紙版

内容紹介

ECの急拡大に経営立て直しを迫られるヤマト運輸と三越伊勢丹。アマゾンの猛攻に日本企業は耐えられるか?
業界の両雄のつまずきを手がかりに、今後の流通のあり方を大胆に予測する刺激的な経済文化論! !

★宅急便崩壊の要因は、「みんなの時間意識の激変」!
"ネットで買えても欲しい時に届かない"という宅配崩壊の理由を、荷物をじっと待てない消費者の時間意識の変化
=「同時性の解消(些末な用事に居合わせたくない)」と解説するなど、最新キーワードが満載。

★業界分析の第一人者が、小売り・物流界激震のワケを「逆転の発想」で解き明かす!
荷物が届くのをじっと待つのではなく、自販機や郵便ポストのように設置される近所の宅配ボックスに取りに行く時代が
やってくる……と、著者独自のリサーチ・分析力を駆使して、目からウロコの解決策を提示。

★コンパクトでも読み応えあり、今後の流通・消費行動がよくわかる新時代の必読書!
アマゾンなどの最新動向とそれに伴うライフスタイル変化を予測し、ビジネスパーソンの企画立案に役立つ一冊。

目次

 第1部 なぜ、ヤマト、三越伊勢丹はつまずいたのか?
第1章 宅配ネットワークが崩壊した本当の理由

第2章 三越伊勢丹を揺さぶった時空価値競争

 第2部 同時性解消と時間資本主義
第3章 同時性解消のインパクト--コミュニケーションから生産性へ

第4章 時間の効率化・快適化と同時性

第5章 空間シェアリングと時間価値

 第3部 近未来流通と同時性
第6章 アマゾンが仕掛ける3つの刺客

第7章 人間に残るもの

第8章 それでも人は移動する

第9章 人間の希少性が高まる時代

著者略歴

著:松岡 真宏
フロンティア・マネジメント代表取締役
東京大学経済学部卒。外資系証券などで10年以上にわたり流通業界の証券アナリストとして活動。2003年産業再生機構に入社し、カネボウとダイエーの再生計画を担当し、両社の取締役に就任。2007年より現職。『流通業の常識を疑え』(共著、日本経済新聞出版社)、『「時間消費」で勝つ! 』(同)、『時間資本主義の到来』(草思社)等、著書多数。
著:山手 剛人
フロンティア・マネジメント産業調査部シニア・アナリスト
1999年東京大学経済学部を卒業後、ウォーバーグ・ディロン・リード証券(現UBS証券)に入社。2003年同社最年少でシニア・アナリストに就任し、小売セクターの調査を担当。50社以上の消費関連企業の格付けを行い、国内外のアナリストランキングで上位評価を受ける。2010年クレディ・スイス証券に移籍。2017年より現職。

ISBN:9784532321536
出版社:日本経済新聞出版社
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJS