出版社を探す

日経プレミアシリーズ

少子化する世界

著:村上 芽

紙版

内容紹介

移民で出生率が上がったドイツ、
「親になれない」フランスの若者、
数よりも子育ての「質」が議論されるイギリス・・・・・・
新たな課題に直面する欧州各国の動きを学び、日本が進む道を探る。

◆日本では人手不足の影響から少子化対策が叫ばれ
「働き方改革」や「女性の活躍推進」が話題を集めているが、
現実の対策は各企業や個人の裁量に依存しているところが大きい。
無償の教育、未婚でも充実した子育て環境など
少子化対策の「お手本」として注目を集めてきたフランスは、
ここ数年で出生率が減少していた。
背景には、フルタイムで働く女性の増加や学業の長期化、
若年男性の失業が影響している。
フランスだけではない。
欧州各国では新たな課題が生まれていた。
例えばドイツでは、出生率は増加したものの、
新生児の25%の親は外国人だった。
社会保障の恩恵を受けるのは誰なのか、国内で議論が進んでいる。
日本に先駆けて動く欧州各国の最新の少子化事情を、
豊富なデータから読み解いていく。

目次

第1章 なぜ少子化は問題なのか

第2章 フランス――優等生であり続けるのか

第3章 ドイツ――超低出生率から抜け出すのか

第4章 イギリス・スウェーデン――「少子化」から「子育ての質」へ

第5章 「選択」される子育て

第6章 日本の誤解と失敗

第7章 少子化する世界でどう生きるか

著者略歴

著:村上 芽
株式会社日本総合研究所 創発戦略センターシニアマネジャー
京都大学法学部卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)を経て2003年より株式会社日本総合研究所。現在、創発戦略センター シニアマネジャー。専門分野は気候変動と金融、SDGs、子どもの参加論。共著に『ビジネスパーソンのためのSDGsの教科書』『投資家と企業のためのESG読本』(ともに日経BP社)、『進化する金融機関の環境リスク戦略』(金融財政事情研究会)、『地球温暖化で伸びるビジネス』(東洋経済新報社)などがある。

ISBN:9784532264017
出版社:日本経済新聞出版社
判型:新書
ページ数:264ページ
定価:850円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KC