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日経プレミアシリーズ

きもの文化と日本

著:伊藤 元重
著:矢嶋 孝敏

紙版

内容紹介

☆かつては日本人の日常服だった「きもの」は、成人式と卒業式の「制服」としてしか見かけなくなっていました。しかし最近では、「ファッション」として注目を集め、花火シーズンの浴衣をはじめ、身につける若者も増えています。それはなぜなのか、きもの業界に旋風を起こす仕掛け人と経済学者が多様な話題から語り尽くす、ユニークな対談集です。

☆着るのが面倒、ルールがややこしい……。これらの理由以外にも、きものが廃れていった様々な原因が。「価格が高いのはなぜ」「どうしてフォーマルばかりなのか」など、経済学者ならではの視点から、きものが抱えている問題点にも鋭く迫ります。

☆「きものにサンダル」「ワンタッチ帯」など、従来のルールにとらわれず、新しいコーディネート、素材、着方などを次々に提案する著者が、百貨店なども巻き込み展開する新たなブランド戦略とは何か。経営論としても興味深い話が満載です。

☆日本で、「きもの」がどのように生まれ、貴族社会、武家文化、近代と時代の推移によって、どのような変化があったのか。服飾文化の歴史から、日本文化の流れも味わうことができます。

☆いま世界で、ジャパン・メイド、クール・ジャパンが大きな注目を集める中で、ファッションとしての「きもの」にも新しい流れが生まれつつあります。きものだけでなく、ファッション全般に深い知見がある著者が、和装がどう進化していくのかを語ります。読めば、きものが着たくなる1冊です。

目次

まえがき(伊藤元重)

第1章 ゆかたブームにヒントがある

第2章 なぜフォーマル一辺倒なのか

第3章 ルールは本当に「伝統」なのか

第4章 もう絹だけに頼らない

第5章 きものはどうして高いのか

第6章 面倒だから面白い

あとがき(矢嶋孝敏)

ISBN:9784532263294
出版社:日本経済新聞出版社
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:870円(本体)
発行年月日:2016年12月
発売日:2016年12月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WJF