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日経ビジネス人文庫

ロボットの脅威

人の仕事がなくなる日

著:マーティン・フォード
訳:松本 剛史

紙版

内容紹介

★所得格差は広がり、消費は低迷、経済成長は限界に――。「自動化」がもたらす経済社会へのインパクトに警鐘を鳴らす話題作。

★シリコンバレーのソフトウェア開発ベンチャー創業者としてITに通暁する著者がAI、ロボットの普及と、人間の職、雇用との関係、ロボット時代の経済についていち早く警鐘を鳴らした名著。関心を集める「AIと人間との関係」についてじっくり考えるうえで役立つ視点を提供します。

★高いスキルの必要な職、ホワイトカラーこそ、ロボット時代において職を失い、所得格差の拡大、経済成長を抑制する可能性があることを技術、経済問題について広く目配りして明らかにし、説得力豊かに説いています。

★AIに代表される情報テクノロジーの加速度的な進歩の論理、比較優位原理が成り立たなくなること、オフショアリングの衝撃、高等教育、大学などの教育機関、医療への影響、将来のビジネス機会、産業の変貌などを幅広く、明快な視点で展望しています。

★とりわけ、ロボットによって人々が稼得機会を喪失することからもたらされる経済成長への影響、それに対応するためのベーシック・インカムの導入によるセーフティーネットの整備などについて丁寧な説明をするなど、個別の職や産業の問題だけでなく、経済全体への影響を冷静に説いている点が特色です。

目次

序 章

第1章 自動化の波

第2章 今度は違う?

第3章 情報テクノロジー――断絶的破壊をもたらすこれまでにない力

第4章 ホワイトカラーに迫る危機

第5章 様変わりする高等教育

第6章 医療という難問

第7章 テクノロジーと未来の産業

第8章 消費者、成長の限界……そして危機?

第9章 超知能とシンギュラリティ

第10章 新たな経済パラダイムをめざして

終 章

著者略歴

著:マーティン・フォード
シリコンバレー起業家
シリコンバレーを拠点とするソフトウェア開発会社ファウンダー。25年以上にわたるコンピュータデザイン、ソフトウェア開発の経験を持つ。ロボット革命、人工知能、仕事の自動化、加速度的に進歩する情報技術が働き方、経済、社会全体にもたらす影響について独自の分析を展開し、注目を集める起業家。著書にThe Lights in the Tunnel : Automation, Accelerating Technology, and the Economy of the Future(邦訳『テクノロジーが雇用の75%を奪う』朝日新聞出版)がある。カリフォルニア州サニーヴェイル在住。
訳:松本 剛史
翻訳家
訳書にストーン、パットンほか『話す技術 聞く技術』コガン『紙の約束』ダッタ『英エコノミスト誌のいまどき経済学』ダイヤー『米中 世紀の競争』(以上、日本経済新聞出版社)チョムスキー『アメリカを占拠せよ! 』(ちくま新書)、シャーウッド『サバイバーズ・クラブ』(講談社インターナショナル)、ヒューズ『対テロ戦争株式会社』(河出書房新社)、 ブース『暗闇の蝶』 (新潮文庫) など。

ISBN:9784532198619
出版社:日本経済新聞出版社
判型:文庫
ページ数:480ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2018年05月
発売日:2018年05月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF