日経ビジネス人文庫
60分で名著快読 徒然草
著:山田 喜美子
編:造事務所
紙版
内容紹介
人の悩みは、いつの世もそんなに変わらない!
鎌倉時代の14世紀にまとめられ、兼好法師の作と言われる「徒然草」は、だれもが一度は学校の授
業で学んだ古典中の古典ですが、あらためて通読してみると、現代に通ずる人生訓、人間論、処世の
書として読むことが可能です。本書は徒然草のなかから、現代の読者が参考になりそうな「段」の現代
語訳を解説、図解とともにまとめた「徒然草入門」です。
「勝とうとするな。でも負けるな」
「改めても利益のないことは、改めないほうがいい」
「お金があっても使わなければ貧乏人と同じだ」
「長居は迷惑。用が済んだらすぐ帰れ」
「これで十分、と思えば幸せ」
「一芸に達した者の言動には必ず一理ある」
「人の噂をするくらいならもっと価値のあることをせよ」
「他人も自分もあてにするな」
「よく知っていることこそ、慎重に発言せよ」
等々、どこから読んでも心に浸みるメッセージ満載の一冊です。
目次
パート1 『徒然草』と兼好法師~時代と人物像
パート2 人~勝とうとしない生き方
パート3 金~持つと危険、持たぬと悲惨
パート4 世間~理屈では割り切れない
パート5 美~変化の中にあり
パート6 死~直視できないけれど