地政学原論
編著:庄司 潤一郎
編著:石津 朋之
紙版
内容紹介
●初の体系的テキスト
「地政学リスク」「地政学的には――」など地政学という言葉が氾濫しています。だが、日本において地政学は戦後長らく、軍事と結びついた学問としてタブー視され続け、学問としては未成熟で体系的なテキストすら存在していません。国際関係を語るにおいて地政学という切り口は欠かせないものとなっているにもかかわらず、明確に定義されることなく曖昧なまま各人各様に使われてきたのです。本書では、地政学を「国家間および国際社会に関する一般的な関係を、地理的要因から理解するための枠組み」と定義。地政学の基本的な考え方を解説し、今日の世界情勢のとらえ方を身につける初めてのテキストです。
目次
第Ⅰ部 現代の地政学
第1章 日本における地政学の軌跡
第2章 国際関係論の基軸
第Ⅱ部 地政学の創始者たち
第3章 シー・パワーとランド・パワーと、そして……
第4章 大陸ブロック論と「大東亜共栄圏」構想
第5章 海を制するものは世界を制す?
第6章 エア・パワーの戦略思想
第7章 「リムランド」と未来予測
第Ⅲ部 地政学で読み解く地域情勢
第8章 インド太平洋地域のパワー・シフト
第9章 二つの大国の時代
第10章 中東支配の軌跡
第11章 日米 対立から共存への論理
終 章 地政学が問われているもの