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ゼミナール コーポレートファイナンス

著:朝岡 大輔
著:砂川 伸幸
著:岡田 紀子

紙版

内容紹介

本書は,大学生,大学院生,そして社会人という幅広い読者層向けのコーポレートファイナンス(企業財務)とバリュエーション(企業価値評価)のテキストです。「企業価値の向上」「価値創造経営」「持続可能な成長(サステナブルな成長)」という現代のビジネスのキーコンセプトは,コーポレートファイナンスから生まれたといっても過言ではありません。本テキストの内容をきちんと学ぶことで,これらの重要な考え方を正しく理解することができます。

本書の特徴は,大きく三つあります。第一に,事業戦略や経営戦略との関係を重視していることです。コーポレートファイナンスとバリュエーションでは,企業価値,価値創造,サステナブル成長などを財務的な数値で分析します。当然ですが,企業の事業戦略や経営戦略は,財務数値と密接に関係しています。このことを常に意識しながら,本テキストを執筆しました。

第二に,ESGを取り入れていることです。ESGはサステナビリティと関係があり,コーポレートファイナンスとの親和性は高いと思われます。実務も研究も進行中であるため,テキストの主要パートにするほど確立されたものがありませんが,この潮流を無視するわけにはいきません。本書では,第13章と終章「コーポレートファイナンスの広がり」、およびコラムにおいて,ESGを重点的に取り上げました。その他の章においても,ESGとコーポレートファイナンスの関係を紹介しています。

第三に,実際に手を動かして理解を深めてもらうために,エクセルによる財務モデルを多用していることです。手を動かしながら,コーポレートファイナンスとバリュエーションの理解を深めてください。

目次

はじめに 本テキストの特徴と使い方
第1章 コーポレートファイナンス
第2章 バリューションの基礎
第3章 価値の創造
第4章 資本利益率とキャッシュフロー
第5章 ポートフォリオとCAPM
第6章 資本コストの算出
第7章 投資評価と財務モデル
第8章 企業価値評価
第9章 バリュエーションと経営戦略
第10章 クロスボーダーとベンチャーのバリュエーション
第11章 資本構成と資金調達
第12章 ペイアウトと現金保有
第13章 企業と投資家の対話 IR,エンゲージメント,ESG……
終章 コーポレートファイナンスの広がり

著者略歴

著:朝岡 大輔
京都大学経営管理大学院客員准教授、明治大学商学部准教授。日本証券アナリスト協会検定試験委員、国土交通省の委員も務める。東京大学法学部卒、MBA(University of California at Berkeley, top 5%)、博士(学術、東京大学)。
著:砂川 伸幸
京都大学経営管理大学院教授
1966年生まれ。1995年 神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程修了。神戸大学助手、ワシントン大学ビジネススクール客員研究員、神戸大学大学院経営学研究科教授等を経て、現職。
著:岡田 紀子
シスメックス株式会社コーポレートコミュニケーション本部長、京都大学経営管理大学院客員教授
関西大学文学部ドイツ文学科卒。シスメックスにて、IRはじめ広報、ブランド、サステナビリティに従事。

ISBN:9784532135249
出版社:日経BP 日本経済新聞出版本部
判型:A5
ページ数:396ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KF