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金融グローバル化のリスク

市場の不安定性にどう対処すべきか

著:荒巻 健二

紙版

内容紹介

マネーの流れに潜む危機の予兆
国際金融市場のアキレス腱に迫る!

◆アジア通貨危機、世界金融危機、欧州債務危機を題材に、国際金融危機に至る実体経済と政府・金融当局の動きを、膨大な記録から丹念に読み解き、発生の原因と実相を分析。国際的資本フローの不安定性への実効性のある対応策を検討する。

◆著者は大蔵省(現財務省)やIMFにおいて国際金融の経験を積んだのち、研究者に転じた。本書はIMFや各国金融当局の一次資料に基づいた分析の成果であり、国際金融危機研究の定番書となるであろう。

<本書の構成>
第1章 グローバル化のベネフィットとコスト・リスク――金融グローバル化の成長促進効果は確認されていない
第2章 アジア通貨危機――資本取引自由化はリスクを伴う
第3章 世界金融危機――金融の不安定性からは先進国も無縁ではない
第4章 欧州債務危機――現代の危機は伝染こそ問題
第5章 金融グローバル化の推進役――これまで誰が推進してきたのか
第6章 金融グローバル化のリスクへの対応策――非伝統的な政策手段(資本規制、PSI)の必要性
終章 金融セクターの使命
参考資料

目次

序 章 本書の狙いと概要

第1章 グローバル化のベネフィットとコスト・リスク
~金融グローバル化の成長促進効果は確認されていない~

第2章 アジア通貨危機
~資本取引自由化はリスクを伴う~

第3章 世界金融危機
~金融の不安定性からは先進国も無縁ではない~

第4章 欧州債務危機
~現代の危機は伝染こそ問題~

第5章 金融グローバル化の推進役
~これまで誰が推進してきたのか~

第6章 金融グローバル化のリスクへの対応策
~非伝統的な政策手段(資本規制、PSI)の必要性~

終 章 金融セクターの使命

著者略歴

著:荒巻 健二
東京女子大学現代教養学部特任教授、財務総合政策研究所特別研究官、東京大学名誉教授
1974年、一橋大学社会学部卒業、76年同法学部卒業後、大蔵省(現 財務省)入省。オックスフォード大学経済修士。京都大学経済学博士。IMFエコノミスト、長崎大学経済学部教授などを経て、東京大学大学総合文化研究科教授。2017年退官後、現職

ISBN:9784532134792
出版社:日本経済新聞出版社
判型:A5
ページ数:304ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2018年04月
発売日:2018年04月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF