Breastfeeding for a medical profession
子どものアレルギー×母乳育児×スキンケア
編著:水野 克己
編著:下条 直樹
編著:馬場 直子
内容紹介
妊娠中からお母さんに関わる医療従事者が押さえておきたい“アレルギー”の知識を,アレルギー,母乳育児,スキンケアの専門家が徹底解説!
アレルギーが起こるメカニズム,妊娠中からの予防策,赤ちゃんが生まれてからのスキンケアの方法や日常生活上の注意などを,わかりやすく紹介します.
目次
Ⅰ アレルギーのきほん
1 アレルギーとは何か?
免疫とアレルギー
免疫システムの過剰反応としてのアレルギー
アレルギー疾患
アレルゲン
アレルギーになりやすい体質─アトピー素因
アレルゲン感作と即時型アレルギー反応が起こるメカニズム
アレルギー反応の種類
子どものアレルギーの特徴─アレルギーマーチ
2 アレルギー検査とは?
アレルギー疾患の検査と診断
アレルギー疾患の診断・治療において有用な検査
疾患別にみるアレルギー検査
3 牛乳アレルギーとは?
牛乳アレルギーの頻度・分類・診断
牛乳の主要アレルゲン
低アレルゲン化ミルク(牛乳アレルギー治療用ミルク)
部分加水分解乳
4 食べることで免疫がつく 経口免疫寛容とは?
経口免疫寛容が誘導される仕組み
経口免疫寛容から考える 乳幼児の栄養摂取の進め方
Ⅱ アレルギー予防と母乳育児
1 妊娠前から妊娠中の食生活
腸内細菌叢─妊娠前から善玉菌と仲良くなろう
食生活で気をつけたいこと
2 母乳育児の重要性
アレルギー予防につながる母乳中成分
子どもの体の特徴と母乳育児の重要性
母乳育児とアレルギー疾患
アレルギー予防対策
3 日常生活で気をつけたいこと
喫煙の影響は?
妊娠中の吸入アレルゲン曝露
ストレス対策
Ⅲ 子どものスキンケア
1 皮膚から感作が起こるとはどういうことか?
アトピー性皮膚炎の原因の1つは皮膚が乾燥しやすくバリア機能が弱いこと
なぜ乾燥しやすい皮膚ができるのか?
フィラグリンとアトピー性皮膚炎
経皮感作
バリア機能異常と皮膚の痒み
2 スキンケアの方法
新生児・乳幼児のスキンケア
生後すぐからのスキンケアがアトピー性皮膚炎の予防につながる
乾燥肌対策のスキンケア
保湿によってバリア機能を強化するスキンケア
皮膚に接触する衣類にも気をつける
よだれかぶれ・オムツかぶれのスキンケア
3 アトピー性皮膚炎の治療
ステロイド外用薬はやっぱり怖い?
ステロイド外用薬の適応は?
ステロイド外用薬の正しい塗り方
ステロイド外用薬の副作用を抑えながら上手に使うコツ
患者のアドヒアランスを高めるためにアトピー性皮膚炎治療の目標を示す
Ⅳ アレルギーの子どもに注意してあげたいこと
1 子どもの日常生活で注意してあげたいこと
季節ごとの注意点
運動時や汗をかいたときの対応は?
ベビーカーの選び方
ペットとアレルギー発症の関係は?
薬の注意点
2 離乳食の注意点
初めての食材を食べる際に気をつけたいこと
アレルギーのハイリスクの場合
食物アレルギーの注意点
保育所に預ける際の対応
用語集
索 引
Column
食物特異的IgG抗体検査
善玉菌と悪玉菌
国際ヒトマイクロバイオームプロジェクト
子どもに抗菌薬を使うとアトピー性皮膚炎発症が増える?
母乳のプレバイオティック作用
ビフィズス菌と制御性T細胞の関係
母乳で育てるメリット
妊娠中のDHA摂取のプラスの効果
母親の食生活と母乳中のn-3系PUFA濃度
PUFAをもっとみてみよう
ビタミンDとアレルギー疾患,呼吸器感染症,ウイルス感染症の関係
妊娠中の亜鉛の作用
日本人の食文化に合わせたアレルギー予防
腸管関連リンパ組織(GALT)
母親の食事と母乳中TGF-β濃度
Th1/Th2バランス
ジェネティクスとエピジェネティクス
日焼け止めクリームの選び方と注意点
FAQ
子どもの常在細菌叢を決めるファクターには,どのようなものがありますか?
ビタミンA はどのようにアレルギー予防につながるのでしょうか?
母乳に含まれる免疫調節作用をもつ成分濃度を増やすことはできるのでしょうか?
鶏卵アレルギーが心配です.授乳しているときは鶏卵を控えたほうがよいですか?
ISBN:9784525503710
。出版社:南山堂
。判型:B5
。ページ数:156ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2016年03月
。発売日:2016年03月08日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ。