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シンプル生理学

改訂第7版

著:貴邑 冨久子
著:根来 英雄

紙版

内容紹介

1988年の初版刊行から長い間版を重ねてきた医療系学部学生対象の生理学の定番教科書。

目次

【主要目次】
1.生理学の基礎
 1 生理学とは
 2 人体を構成する要素
 3 ホメオスタシス
 4 細胞の機能的構造
  A.核
  B.小胞体とリボソーム
  C.ゴルジ装置
  D.リソソームとペルオキシソーム
  E.中心小体
  F.細胞骨格
  G.ミトコンドリア
  H.細胞膜
2.神経の基本的機能
 1 神経細胞の形態
  A.ニューロンとその支持細胞
  B.ニューロンの変性と再生
 2 静止膜電位
  A.拡散電位と平衡電位
  B.静止膜電位形成のしくみ
 3 活動電位
  A.活動電位とは
  B.活動電位発生のしくみ
 4 閾刺激
 5 全か無かの法則
 6 不応期
 7 イオンチャネル
  A.細胞膜とイオンチャネル
  B.電位作動性チャネル
  C.リガンド作動性チャネル
 8 興奮の伝導
  A.活動電位はどのようにして軸索に沿って伝わるか
  B.興奮伝導の三原則
  C.跳躍伝導
  D.興奮の伝導速度
 9 複合活動電位
 1 0興奮の伝達
  A.シナプス
  B.興奮性シナプスと抑制性シナプス
  C.化学伝達物質
  D.シナプス伝達の特徴
  E.シナプス接続の型
  F.シナプス前抑制
  G.シナプスの可塑性
3.筋肉の基本的機能
 1 筋肉とは-筋肉の種類
  A.骨格筋の役割と特徴
  B.平滑筋の役割と特徴
  C.心筋の役割と特徴
 2 骨格筋の構造
 3 筋収縮のしくみ
 4 筋細胞膜を興奮させるしくみ
 5 骨格筋の収縮の仕方
  A.筋肉の張力と負荷
  B.等尺性収縮と等張性収縮
  C.単収縮
  D.収縮の加重と強縮
 6 筋肉の長さと張力の関係
 7 筋収縮のエネルギー
  A.筋の収縮・弛緩とATP
  B.エネルギー供給のためのATP産生過程
 8 筋の熱発生
 9 筋電図
 10 平滑筋
  A.平滑筋の構造
  B.平滑筋を支配する神経
  C.単ユニット平滑筋
  D.多ユニット平滑筋
  E.平滑筋の収縮のしくみ
 11 心筋
4.神経系の構成
 1 反射と反射弓
 2 脳-脊髄神経系の構成
 3 脊髄と脊髄神経,脳幹と脳神経
 4 体性神経系と自律神経系
5.感覚系の構成と機能
 1 感覚の一般的性質
  A.感覚器
  B.受容器における電気現象
  C.順応
  D.感覚情報の伝導と新皮質感覚野
  E.感覚の種類
 2 視覚
  A.眼の構造
  B.結像の機序
  C.光受容機序
  D.視覚の伝導路
  E.新皮質視覚野
  F.色覚
  G.視野と両眼視
 3 聴覚
  A.耳の構造
  B.音
  C.聴覚の伝導路と新皮質聴覚野
 4 前庭感覚
  A.平衡感覚系
  B.前庭器官の構造
  C.電気活動
  D.前庭感覚の伝導路
 5 嗅覚と味覚
  A.嗅覚
  B.味覚
 6 体性感覚(皮膚感覚,深部感覚)
  A.皮膚感覚
  B.深部感覚
  C.体性感覚の伝導路
  D.新皮質体性感覚野
 7 内臓感覚
  A.内臓痛覚
  B.関連痛と放散痛
6.自律神経系と内臓機能
 1 交感神経系と副交感神経系
 2 化学伝達物質
  A.コリン作動性線維とアドレナリン作動性線維
  B.アセチルコリンとアドレナリンの生合成
  C.受容体
 3 効果器支配の様式
 4 自律神経遠心性線維の分布と作用
 5 いろいろな内臓反射と中枢
  A.内臓-内臓反射
  B.体性-内臓反射
  C.内臓-体性反射
7.体性神経系と運動機能
 1 運動機能概説
 2 姿勢の定義
 3 骨格筋の感覚器
  A.筋紡錘
  B.ゴルジ腱器官
 4 いろいろな体性反射と中枢
 5 脊髄の運動機能
  A.脊髄反射
  B.反射の協調
  C.臨床診断上有用な脊髄反射
  D.脊髄の損傷
 6 脳幹の運動機能
  A.除脳固縮
  B.脳幹における体性運動反射
 7 小脳の運動機能
  A.小脳の構造
  B.小脳による随意運動の協調と姿勢の保持
  C.小脳の運動学習機能
  D.小脳の障害による運動失調
 8 大脳基底核の運動機能
  A.大脳基底核の構造と神経回路
  B.大脳基底核の機能
  C.大脳基底核の障害による運動失調
 9 新皮質運動野の運動機能
  A.新皮質運動野の構造
  B.新皮質運動野の機能区分
  C.新皮質運動野による運動機能の調節
8.中枢神経系の高次機能
 1 大脳皮質,視床,脳幹の一般構造
  A.大脳皮質
  B.視床
  C.脳幹
 2 大脳皮質の活動レベル,覚醒と睡眠
  A.脳波(脳電図)
  B.ノンレム睡眠とレム睡眠
  C.睡眠中の生理機能
  D.睡眠のリズム
  E.睡眠中枢と睡眠物質
  F.睡眠誘発のメカニズム
 3 新皮質の構造と神経連絡
  A.層構造と神経細胞の種類
  B.皮質分野(ブロードマンの地図)
  C.新皮質の機能分化
  D.新皮質の神経連絡
 4 新皮質連合野の統合機能
  A.後連合野から前連合野への情報の流れ
  B.学習・記憶
  C.言語
 5 辺縁系と視床下部の機能
  A.辺縁系の構造
  B.視床下部の構造
  C.辺縁系-視床下部系の機能
  D.食欲と摂食行動
  E.性欲と性行動
  F.恐れと怒り,逃避行動と攻撃行動
9.内分泌系の機能
 1 概説
 2 ホルモンの一般的性質
  A.定義
  B.化学的組成
  C.産生と放出
  D.分泌調節
  E.作用機序
 3 視床下部のホルモン
 4 下垂体前葉のホルモン
  A.下垂体の構造
  B.下垂体前葉のホルモン
  C.下垂体前葉の内分泌細胞
  D.成長ホルモン(GH)
  E.プロラクチン(PRL)
 5 下垂体後葉のホルモン
  A.バゾプレッシン(VP)
  B.オキシトシン(OXY)
 6 甲状腺のホルモン
  A.甲状腺の構造
  B.甲状腺ホルモン
  C.甲状腺ホルモンの分泌調節
  D.甲状腺ホルモンの生理作用
  E.甲状腺の機能異常
 7 骨代謝の内分泌性調節
  A.骨の構造
  B.骨の細胞
  C.骨の形成と成長
  D.骨の改造
  E.カルシウム(Ca)とリン(P)の代謝
  F.カルシウム代謝のホルモンによる調節
  G.上皮小体ホルモン
  H.カルシトニン
  I.ビタミンD
  J.骨の病気
 8 副腎皮質のホルモン
  A.副腎皮質の構造
  B.副腎皮質ホルモン
  C.副腎皮質ホルモンの分泌調節
  D.副腎皮質ホルモンの生理作用
  E.副腎皮質の機能異常
 9 副腎髄質のホルモン
  A.副腎髄質の構造
  B.副腎髄質ホルモン
  C.副腎髄質ホルモンの分泌調節
  D.副腎髄質ホルモンの生理作用
 10 膵臓のホルモン
  A.膵島の内分泌細胞
  B.インスリン
  C.グルカゴン
 11 糖代謝の内分泌性調節
  A.体液性調節
  B.神経性調節
 12 白色脂肪細胞のホルモン
  A.白色脂肪と肥満
  B.メタボリックシンドローム
10.生殖機能
 1 性染色体とその異常
 2 性分化
  A.生殖腺の性分化
  B.副生殖器の性分化
  C.思春期における身体の性差
  D.脳の性分化
 3 ゴナドトロピン
  A.ゴナドトロピンの化学
  B.ゴナドトロピンの分泌パターン
  C.ゴナドトロピンの分泌調節
  D.ゴナドトロピンの作用
  E.精巣ホルモンと卵巣ホルモン
 4 男性の生殖機能
  A.男性の生殖器系の構成
  B.精子形成
  C.男性におけるゴナドトロピンと精巣ホルモンの分泌調節
 5 女性の生殖機能
  A.女性の生殖器系の構成
  B.卵巣の構造の周期的変化
  C.卵巣周期に伴う子宮の変化-月経周期
  D.女性におけるゴナドトロピンと卵巣ホルモンの分泌調節
  E.妊娠と分娩
 6 生殖機能の加齢変化
11.栄養と代謝
 1 概説
 2 生体に必要な食物成分とエネルギー
  A.摂取が必要な食物のエネルギー(熱量)
  B.望ましい三大栄養素摂取の割合
  C.必要なミネラル(無機質)
  D.必要なビタミン
 3 三大栄養素の中間代謝
  A.吸収期
  B.空腹期
  C.中間代謝の調節
 4 三大栄養素のエネルギー代謝
  A.各栄養素のエネルギー産生量
  B.各栄養素のエネルギー量の計測法
  C.代謝量(代謝率)
  D.化学エネルギーから活動のためのエネルギーを産生
12.消化器系の機能
 1 消化器系の役割
 2 消化管の運動と分泌機能
  A.消化管の基本的構造
  B.消化管の運動とその調節
  C.消化管の分泌機能とその調節
 3 消化管の消化と吸収機能
  A.消化
  B.吸収
 4 消化管ホルモン
  A.消化管ホルモンの特徴
  B.分泌調節と作用
 5 肝臓
  A.肝臓と胆道系の構造
  B.肝臓のはたらき
  C.胆汁
13.血液の生理
 1 血液の機能
  A.運搬機能
  B.ホメオスタシスの維持
  C.止血機構
  D.生体防御機構
 2 血液の組成
  A.体液の区分
  B.血液の成分と量
  C.血漿
  D.細胞成分
 3 血液型
  A.ABO式血液型
  B.他の血球凝集原
  C.輸血
 4 止血機構
  A.止血の機序
  B.凝固の機序
  C.止血の異常
 5 生体防御機構
  A.免疫系器官
  B.免疫系の細胞
  C.免疫応答のしくみ
14.循環系の機能
 1 概説
 2 心臓
  A.心臓の構造
  B.心筋の基本的性質
  C.心電図
  D.心臓のポンプ機能
  E.心機能の調節
 3 血管系とリンパ管系
  A.血管の構造と機能
  B.リンパ管の構造と機能
 4 循環の調節
  A.血液循環の物理学
  B.動脈血圧(血圧)
  C.神経性調節
  D.体液性調節
 6 局所循環
  A.局所性調節
  B.脳循環
  C.冠循環
  D.肺循環
  E.皮膚循環
  F.骨格筋の循環
15.呼吸の生理
 1 呼吸とは
 2 呼吸器の構造
 3 呼吸機能の構成
 4 換気
  A.換気のしくみ
  B.肺胞内圧と胸膜腔内圧
  C.換気量と残気量
  D.肺胞換気量と死腔
  E.呼吸のための仕事
 5 ガス交換とガス分圧
 6 血液中の酸素の運搬:ヘモグロビンの役割
  A.ヘモグロビン
  B.ヘモグロビンの酸素解離曲線
  C.ヘモグロビンと酸素の結合に影響する因子
 7 一酸化炭素中毒
 8 血液による二酸化炭素の運搬
 9 呼吸を調節するしくみ
  A.呼吸の周期性の形成
 10 肺換気量の調節
  A.酸素受容器
  B.二酸化炭素受容器
 11 呼吸の異常
  A.呼吸頻度と呼吸の深さの異常
  B.呼吸型の異常
 12 人工呼吸
  A.口から口への人工呼吸法
  B.機械的人工呼吸装置
16.尿の生成と排泄
 1 腎の機能的構造
 2 糸球体ろ過
 3 糸球体ろ過量,腎血漿流量,クリアランス
 4 尿細管における再吸収
  A.ナトリウムイオン(Na+),塩素イオン(Cl-)の再吸収
  B.水の再吸収と排泄
  C.グルコースの再吸収
  D.アミノ酸の再吸収
 5 尿細管における分泌
  A.有機酸の分泌
  B.水素イオン(H+)の分泌
  C.カリウムイオン(K+)の分泌
 6 尿の成分
 7 排尿
  A.膀胱内圧測定(シストメトリー)
  B.排尿反射
17.体液とその調節
 1 体液の区分と水バランス
 2 体液のイオン組成
 3 体液の恒常性を維持するしくみ
  A.体液浸透圧と体液量の調節
  B.体液ナトリウム(Na)濃度の調節と体液量
  C.体液酸塩基平衡の調節
18.体温とその調節
 1 体温
 2 体温の生理的変動
 3 体内における熱の産生
  A.基礎代謝・作業・運動による熱産生
  B.ふるえによる熱産生
  C.非ふるえ熱産生
  D.食事誘発性産熱反応
 4 熱放散
  A.熱放散の物理的しくみ
  B.熱放散を調節する生理的しくみ
 5 行動性体温調節
 6 熱平衡
 7 体温調節機構
 8 うつ熱と発熱
  A.うつ熱
  B.発熱
 9 低体温
付録
 1 生理学で使われる単位
  A.長さ
  B.重さ
  C.体積(容積)
  D.速度,加速度,力
  E.圧力
  F.温度
  G.溶液の濃度
  H.周波数(振動数)
 2 略語集
索引

ISBN:9784524266647
出版社:南江堂
判型:B5
ページ数:378ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2016年03月
発売日:2016年03月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MB