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保育の心理学ー育ってほしい10の姿

編:片桐正敏
編:藤本愉
編:川口めぐみ

紙版

内容紹介

新しい保育所保育指針に基づいた保育士養成課程のテキスト「保育の心理学」.現在の保育の指針となる「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を視座に,発達心理学の知見も踏まえながら,現代の子どもたちの心のありようを解説する.多数のイラストや図,事例を加えて,学生たちの興味を引き,考えるもととなるテキストブックとなっています.

目次

第1章 子どもの心の発達を理解する
1. 子どもの発達を理解することの意義
発達の定義,発達の基本的原理/発達を規定する要因:遺伝と環境/一生を通した変化:生涯発達という視点/保育の5 領域・幼児期の終わりまでに育ってほしい姿と発達の関連性

2. 認知発達理論と子ども観
認知発達理論のはじまり:ピアジェの理論/さまざまな認知発達理論:ヴィゴツキー,ワロン,ブルーナー/言語発達理論/発達理論からみる子ども観

3. 健康な心と体─子どもの身体機能と運動機能の発達
胎生期の身体と運動の発達/乳児期の身体と運動の発達/幼児期の身体と運動の発達/保育における身体機能と運動機能を高める関わり


第2章 子どもの心と社会との関わり
4. 自立心─社会情動的スキルの発達
自立心と認知的スキル,社会情動的スキルとの関係/動機づけと自己効力感,自己肯定感/自立心につながる保育での関わり 

5. 協同性─社会性の発達
乳児期における「社会性」の発達/幼児期における社会性の発達/協同性をめぐって

6. 道徳性・規範意識の芽生え─道徳・正義感の発達
道徳性・正義感の発達/ルールの理解/集団行動と保育方法 

7. 社会生活との関わり─社会適応能力の発達
社会適応能力の発達/社会的な関わりの発達/生活適応能力を育む保育方法

第3章 子どもの心の成長
8. 思考力の芽生え─乳幼児の学びと理論
幼児教育における思考力の位置づけ/思考力の発達/子どもの遊びと思考力の発達

9. 自然との関わり・生命尊重─子どもの発達と環境
保育における「自然との関わり・生命の尊重」/命の理解と発達/生命の大切さを育む保育方法

10. 数量や図形,標識や文字などへの関心・感覚─認知・学習の発達
文字への関心/幼児期の読みの発達的変化/数概念の発達/文字への関心や数量概念への関心を促す保育活動 

11. 言葉による伝え合い─言葉の発達
言葉の機能/言葉の獲得過程/コミュニケーションの発達/絵本の読み聞かせ/豊かな言葉を育む保育のあり方

12. 豊かな感性と表現─感性と創造性の発達
感性/感性の発達/創造性(creativity)/子どもの表現─描画からみる子どもの表現/豊かな感性を育む保育方法

第4章 子どもの心と関わる保育の方法
13. 乳幼児期の学びを支える保育
子どもの遊びの特徴と保育/乳幼児期の日常生活と保育方法/保育のカリキュラムとPDCA とOODA サイクル/明日の保育に向けた保育記録とカンファレンス

14. 乳幼児期の発達の遅れと発達を支える保育─支援と連携
乳幼児期の発達の特徴と遅れ/乳幼児期にみられる発達障害/発達に課題のある子どもの幼児期によくみられる特徴/発達支援(療育)と保育者の役割/発達を促す生活や遊び

15. 乳幼児期の子どもをもつ保護者を支える
保育における子育て支援/保護者を支える具体的な支援方法

[ Note ]
日本における双生児研究
保存課題と子どもへの働きかけ
社会性と身体・運動の関係
マシュマロテスト
ブラブラ期
幼児の反応バイアス
ギフテッドの子ども
数と指
褒めるときには100% で
おわりに

著者略歴

編:片桐正敏
(編集)片桐正敏(北海道教育大学旭川校教育発達専攻)
編:藤本愉
(編集)藤本愉(旭川大学短期大学部 幼児教育学科)
編:川口めぐみ
(編集)川口めぐみ(東京未来大学こども心理学部)

ISBN:9784521749624
出版社:中山書店
判型:B5
ページ数:216ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年06月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNG