外来精神科診療シリーズ
精神療法の技と工夫
編:原田 誠一
内容紹介
『診断の技と工夫』巻と対を成す1冊。診療に必要とされる精神療法の勘所とエッセンスを、流派を超えて簡明に伝授。繁忙を極めるクリニックでの精神療法の実際を、あえて実証された効果が得られない行き詰まり例を含めて豊富に紹介。精神科臨床の泰斗と、当事者による珠玉のエッセイ、原田誠一が森山成あきら、ならびに山中康裕と交わした精神療法をめぐる貴重な往復書簡は必読!(176字)
目次
Ⅰ 精神療法概論
1 精神療法の必須要素を再考する ―「小精神療法」にプラスされるべき流派を超えて必要な内容とは?
Ⅱ 精神療法の各流派からみたコツとポイント
1 精神分析
2 自己心理学(コフート心理学)
3 行動療法
4 認知行動療法
5 ユング心理学
6 アドラー心理学
7 森田療法
8 内観療法 9 交流分析
10 芸術療法
11 動作療法
12 生活臨床
13 ブリーフサイコセラピー―解決志向ブリーフセラピー
14 家族療法
15 集団療法
Ⅲ 精神科リハビリテーションからみた精神療法のコツとポイント
1 精神科リハビリテーションの技を精神療法に生かすために
2 リワークからみた精神療法
Ⅳ 精神療法に関するエッセイ
1 言葉の呪縛を言葉で解く
2 精神療法?―治療の工夫のことなど
3 「合わせ」と「ずらし」4 厄介な反省と精神療法
5 文化精神医学からみるDIDの治療
6 新しい性格類型と精神療法
7 神田橋條治『精神療法面接のコツ』を再読する ―オープンダイアローグへの道 8 病跡学と精神療法—精神療法家としてのドストエフスキー
9 M’s理論によるオープンダイアローグの理論的基礎
10 “心の生ぶ毛”と“生活のひげ根”―就労支援の“語り”の現場から
11 精神療法と発達障害
Ⅴ 当事者からみた精神療法―実態と問題点
1 本気でわかろうとしてくれる人が一人でもいると患者は立ち直れる
2 精神科でしてもらえること・してもらえないことを考えて
3 地域で暮らす患者さんの家庭を,親子を,応援するチームの一員になってください
4 当事者研究と精神療法
Ⅵ 疾患ごとの精神療法のコツ
1 不安症,気分障害
2 発達障害
3 依存症,嗜癖
4 睡眠障害
5 性の障害
6 パーソナリティ障害
7 認知症
Ⅶ 精神療法をめぐる往復書簡
1 原田誠一,山中康裕 往復書簡
2 原田誠一,森山成あきら 往復書簡
ISBN:9784521740072
。出版社:中山書店
。判型:B5
。ページ数:368ページ
。定価:8000円(本体)
。発行年月日:2017年06月
。発売日:2017年06月16日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ。