バイオメカニズム・ライブラリー
人と物の動きの計測技術
ひずみゲージとその応用
著:小川 鑛一
内容紹介
福祉機器に最適なセンサ,ひずみゲージを解説
「ひずみゲージ」とは,被測定物に貼り付け,その微小変位を測定するセンサである.工学の様々な計測・測定現場にて用いられ,力・圧力・変位などの強度試験のみならず,変換器の工夫により振動・加速度・トルクなどが測定できる万能センサである. 本書は,永年にわたりひずみゲージを用いて各種研究を行ってきた著者が,初学者を対象にひずみゲージの原理や使い方を平易に解説.また,看護・介助士の動作研究をもとにした人間工学への応用事例や手法を解説.今まで経験や勘に頼ってきた看護・介助動作の運動が数値化することができ,多くの動作研究分野において,必須の書である.
目次
第1章 ひずみゲージで何が測れるか
1.1 物の寸法や状態を測るということ
1.2 センサの大分類
1.3 センサで何をどのように測るのか
1.4 ひずみとは何か
1.5 ひずみゲージは電気抵抗の一種
1.6 変換器への応用について
1.7 力(荷重)変換器のしくみ(動作原理)
1.8 測定できる物理現象の予想変化
第2章 ひずみゲージを貼る・配線する・ひずみを測る
2.1 測定はゲージを貼ることからはじまる
2.2 ゲージを測定器に接続する
1 ひずみゲージからの電線を配線する
2 ひずみを測定する
2.3 静ひずみの測定(多点のひずみ測定法)
2.4 ひずみゲージを応用した荷重変換器の考え方
1 2ゲージ法,4ゲージ法による測定法と荷重変換器
2 温度ドリフトの話
3 片持ばりの表面は引張ひずみ,裏面は圧縮ひずみ
4 ひずみの出力感度とは
5 ゲージの貼り方が間違ったらどうなる
第3章 ゲージの姿・形と測定器
3.1 ひずみゲージ
1 受感素子(センサ)としてのひずみゲージ
2 ゲージの形式(各部の名称)
3 種類が多いひずみゲージ
3.2 ひずみ測定システムと測定器
1 静ひずみの測定システムと測定器
2 動ひずみの測定システムと測定器
第4章 応力測定
4.1 ひずみを測って応力を知る
4.2 材料や構造体のひずみはどのように測定するか
第5章 ひずみゲージを応用した手作り変換器
5.1 ひずみゲージ式荷重変換器の考え方
5.2 ひずみ感度の話
1 ひずみと力・変位の関係
2 ひずみゲージを応用した荷重変換器の出力感度について
5.3 ひずみゲージ応用変換器のいろいろ
1 最も簡単な荷重変換器(荷重計)
2 お盆にのせた物体の重量を量る
3 介助紫煙補助機器の操作力測定
4 自然力ボートロープ張力測定
5 コップを握る手の力測定
6 シーツ引張りによる臥床者移動時の力測定
7 2人による臥床者移動時の力の測定
8 床反力の測定
9 引張荷重変換器と変位変換器
第6章 平面型荷重変換器のすすめ
6.1 1台のひずみ測定器ですむ平面型荷重変換器
6.2 ベッド脚を支える荷重変換器
6.3 超薄型フォースプレートによる臥床者抱き起こし動作
6.4 臥床者背面力測定用2軸荷重変換器
6.5 臥床者抱き起こし時の手に加わる力の測定
6.6 重量物の移動動作
第7章 機械量の応用計測
7.1 引張力,圧縮力,ねじり力の荷重変換器(荷重計,ロードセル)
1 引張力の測定
2 圧縮力の測定
3 トルクの測定
7.2 圧力,変位,加速度の変換器
1 圧力の測定
2 変位の測定
3 加速度の測定
参考文献
索 引
ISBN:9784501415600
。出版社:東京電機大学出版局
。判型:A5
。ページ数:162ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2002年12月
。発売日:2002年12月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TBC。