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電気の歴史

人と技術のものがたり

著:高橋 雄造

紙版

内容紹介

本書は電気技術の発明・発見史を軸として、その技術の中身をわかりやすく解説し、またその技術が発明されたことにより、社会にどのような変化をもたらしたのかをまとめた。年表を先に示し、次にこれを本文で解説するよう構成。貴重な資料も収録されているので一般の方にもおすすめの一冊。

目次

 はじめに
 電気技術史年表
第1章 古代からの電気と磁気
 1. 人類が電気を知る
 2. 天然磁石から羅針盤へ
第2章 近代電気学のはじめ ―静電気の時代
 1.ギルバート―近代電気学の創始者
 2. ゲーリゲから摩擦起電機へ
 3. ホークスビーとグレー ―電気力線を示す糸,絶縁体と導体
 4. 静電気をためるライデンびん
 5. デュフェとフランクリン ―電気流体説
 6. バロックとロココ ―実験遊戯の時代
 7. クーロンの法則 ―19世紀への橋渡し
第3章 電池の発明から動電気の時代へ
 1. ガルバーニからボルタへ ―電池の発明
 2. 電流の磁気作用 ―エールステズの発見
 3. 電磁石の発明
 4. 電磁誘導の法則
 5. マイケル・ファラデー
 6. ジョセフ・ヘンリー
 7. 電気回路とオームの法則
第4章 発電機と電動機
 1. ビキシの発電機
 2. 自励発電機の発明と発電機の実用化
 3. 電動機の登場
 4. ジュールと電気エネルギー
 5. 発電機と電動機の可逆性
 6. 発電機・電動機の進歩
 7. 代表的な実用発電機
第5章 電信と電話 ―電気の最初の大規模応用
 1. 腕木伝信
 2. 電信の発明
 3. 電信網の発達
 4. 海底電信線の拡大
 5. 電話の登場
 6. ファックスの発明と実用化
 7. 携帯電話の登場
第6章 電灯と電力技術の時代
 1. 白熱電球の発明と配電事業の開始
 2. エジソン
 3. 交流技術の登場と長距離送電
 4. 変圧器の発明
 5. ウェスティングハウス,テスラ,ナイヤガラ水力電気
 6. 三相交流の発達
 7. 現代の直流送電
 8. 電車と電気鉄道
第7章 電気技術の世界の形成と拡大
 1. ウィリアム・スタージャンと『電気・磁気年報』およびロンドン電気協会
 2. 学会と雑誌
 3. 電信学校
 4. 電気技術の学校の成立と拡大
 5. 電気の計測と標準・単位,物理および電気の国立研究所
 6. 世界の電機メーカーの起源
第8章 20世紀の社会と市民生活における電気 ―蓄音機からラジオ,テレビまで
 1. 20世紀の電気技術
 2. 生活と娯楽と電気技術 ―蓄音機(レコード),映画の発明
 3. 電波の発見から無線電信へ
 4. 無線電話と真空管の発明
 5. 放送の開始,ラジオ・ブーム,大恐慌
 6. ラジオからテレビへ
 7. ラジオ・エレクトロニクスの発達と米国の変貌
 8. アマチュアとエレクトロニクス技術者の形成
第9章 半導体とコンピュータ
 1. 戦争とエレクトロニクスの進歩
 2. トランジスタの登場
 3. 半導体集積回路(IC)の発達
 4. コンピュータの発明
 5. 商用コンピュータから第三世代コンピュータまで
 6. マイコン、パソコンからインターネットへ
 7. コンピュータの変化
むすび ―電気技術の将来
付録 ―電気の歴史の本
参考文献
図版出典
あとがき
索 引

ISBN:9784501115609
出版社:東京電機大学出版局
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2011年07月
発売日:2011年07月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:THR