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たのしくできる

単相インバータの製作と実験

著:鈴木 美朗志

紙版

内容紹介

 単相インバータのしくみと,単相インバータによる機械の制御について,基礎からまとめた入門書。主に,インバータの基本であるアナログ単相インバータについて取り上げ,回路の製作・実験を通して電子回路技術の向上を目指す。本文中に登場する回路図には素子名,ICピン番号,抵抗値,静電容量などの値や,部品の規格,メーカ名を記載してあり,実際に製作可能である。

目次

1. インバータによる誘導モータの速度制御
1.1 インバータの有用性
   1.1.1 インバータとは
   1.1.2 誘導モータの回転速度とV/f一定制御
1.2 誘導モータ
   1.2.1 誘導モータの動作原理と構造
  1.2.2 誘導モータの特性
 1.3 単相インバータの基本回路
 1.4 H型ブリッジ回路の動作
2. 直流電源回路
2.1 コンバータの原理
2.2 突入電流抑制回路と放電回路
2.3 ノイズフィルタ
2.4 制御回路用電源回路
2.5 DC-DCコンバータ
3. リレーシーケンス回路
3.1 リレーの基本回路
   3.1.1 押しボタンスイッチ
   3.1.2 リレーの構造と動作
   3.1.3 シーケンス図
   3.1.4 自己保持回路
3.2 配線用遮断器
3.3 電磁接触器
3.4 タイマ回路
3.5 過電流検出回路
3.6 シーケンス制御によるコンバータの駆動
4. PWM制御回路
4.1 PWM制御回路の動作とH型ブリッジ回路(インバータ)の出力電圧波形
4.2 正弦波発振回路の理論
   4.2.1 発振回路の構成と発振条件
   4.2.2 電圧帰還形としての発振原理
   4.2.3 正帰還回路を単峰フィルタとみなした発振原理
   4.2.4 ウィーンブリッジとオペアンプを組み合わせた発振原理
  4.3 正弦波発振回路と反転増幅回路
  4.4 三角波発振回路とコンパレータ
  4.4.1 三角波発振回路
  4.4.2 コンパレータ
 4.5 デッドタイム挿入回路
 4.6 アーム間短絡防止回路
5. IGBTを使用した単相インバータ回路
 5.1 IGBT
5.2 IGBTのスイッチング動作と電力損失
5.3 ドライブICによるIGBT駆動回路
5.4 サージ電圧抑制回路
5.5 単相インバータ回路
  5.5.1 単相インバータの主回路
  5.5.2 サージ電圧抑制回路基板の製作
  5.5.3 アーム間短絡防止回路と駆動回路基板の製作
6. 周波数カウンタ回路
 6.1 7セグメントLEDとデコーダ
 6.2 プログラマブル水晶発振器
 6.3 3桁周波数カウンタ回路
7. 単相インバータの組立て
 7.1 単相インバータの外観
 7.2 コンバータとその周辺回路の接続
 7.3 PWM制御回路基板,デッドタイム挿入回路基板,アーム間短絡防止回路および駆動回路基板の接続
 7.4 変圧器,制御回路用電源回路基板,DC-DCコンバータ基板の接続
 7.5 アーム間短絡防止回路および駆動回路基板, サージ電圧抑制回路基板,DC-DCコンバータ基板の接続
 7.6 サージ電圧抑制回路基板とIGBTの接続
 7.7 周波数カウンタ回路基板と表示回路基板の設置
8. 単相インバータによる機械の速度制御
 8.1 単相誘導モータの回転速度−トルク特性の測定
 8.2 ベルトコンベヤの速度制御
   8.2.1 ベルトコンベヤ
   8.2.2 単相インバータによるベルトコンベヤの速度制御
   8.2.3 単相インバータ回路の波形観測
 8.3 ベルトコンベヤ連続運転における単相誘導モータの温度測定
 8.4 卓上ボール盤の速度制御
9. 位相制御回路
 9.1 SCRとトライアックによる交流の位相制御
 9.2 ダイアックによるトリガ発生回路
 9.3 位相制御回路による負荷電圧の制御
 9.4 位相制御回路の製作
 9.5 位相制御回路各部の波形観測
 9.6 扇風機の速度制御
   9.6.1 単相インバータによる扇風機の速度制御
   9.6.2 位相制御回路による扇風機の速度制御
参考文献
本書で扱った単相インバータの入手先
索引

ISBN:9784501109103
出版社:東京電機大学出版局
判型:A5
ページ数:144ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2000年07月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:THRM