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中国地名カタカナ表記の研究

教科書・地図帳・そして国語審議会

著:明木 茂夫

紙版

内容紹介

ター運河、チョンツー、シェンヤン、コイリン、タイ山、チュー川……。カタカナ表記になった中国地名はちょっとヘン!?
近年の教科書や教師用指導書、受験参考書の表記を調べ始めたら、カタカナ表記の「おかしさ」にすっかりはまってしまい、教科書図書館で歴代各社の教科書や地図帳を見比べる日々へ。調査はさらに国語審議会や文部省の関連資料、地名表記に関する戦前の運動などにまで拡大していく。中国地名のこのカタカナ表記は一体いつ、誰が、何のために始めたものなのだろうか。本書は、現時点での中間報告である。
附論として、韓国語とタイ語における中国地名表記に関する論考を付す。

目次

第一章 教科書・地図帳・指導書の中国地名表記
 一、学校地図帳の中国地名カタカナ表記
 二、地図帳の中国語音節カタカナ表記の特徴
 三、地図帳の中国地名表記の特徴
 四、役に立たない索引
 五、万里長城・大運河・黄河・長江の表記を巡って
 六、地理教科書や教員用指導書の中国地名表記
 七、音楽の教科書
 八、参考書・問題集・試験問題
 九、公務員採用試験について
 一〇、学生の証言
第二章 国語審議会と文部省の文献
 一、中国地名カタカナ表記の根拠となる各種文献
 二、文部省と国語審議会による昭和二十~三十年代の文献
 三、国語審議会と主査委員会の議事録について
 四、教科書出版社による小冊子
 五、教科書研究センターによる地名表記の手引き
第三章 戦前の文献を巡って
 一、戦前の教科書と地図帳
 二、戦前のカナモジ運動とローマ字運動
 三、実用主義的な中国地名カタカナ表記
第四章 現代のカタカナ表記を巡る問題
 一、現代の中国語カタカナ表記を巡って
 二、中国固有名詞カタカナ表記の基礎にあるもの
 三、中国固有名詞カタカナ表記の今後
補論 韓国語とタイ語の中国地名表記を巡って
 中国固有名詞の中国語音に対するハングル表記について  [水野俊平]
 タイ語における東アジア地名表記の変遷  [加納寛]

付録 地図帳中国地名カタカナ表記・ローマ字表記一覧
(折込)中国語音節表記ガイドライン(制作:池田巧)

ISBN:9784497214027
出版社:東方書店
判型:A5
ページ数:454ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2014年03月
発売日:2014年03月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1F