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おかあさんとみる性の本

ふたりのはなし

著:山本 直英
絵:和歌山 静子

紙版

内容紹介

むかし神様がはじめてつくった人間は、女と男が背中あわせでくっついた姿をしていて、アンドロギュノスと呼ばれていました。

4本の足でドタバタ走り回り、4本の手でいたずらし、二つの口でうるさくしゃべるアンドロギュノスを神様は注意しますが、ちっとも静かになりません。怒った神様は、アンドロギュノスを背中で切り離して、それぞれひとりぼっちの女と男に変えてしまいます。

女と男は、それぞれかつて自分と一緒だった人に会いたいと、相手をさがすようになりますが……。

古代ギリシャの哲学者プラトンが描いた『饗宴』を原典に、女の人と男の人がどうして一緒に暮らすようになったのか、どうしてお互いを大切に思うのか、愛とロマンをこめた寓話として描いた絵本。

同じシリーズの、出産・性交などの科学的な知識とともに、受け継いだ自分の命のかけがえのなさを描いた『ぼくのはなし』、プライベートゾーンや自分の体と心を守ることの大切さを描いた『わたしのはなし』もぜひあわせてお読み下さい。

著者略歴

著:山本 直英
山本直英(やまもとなおひで):1932年東京都生まれ。吉祥女子中学・高等学校副校長を経て、‘人間と性“研究所 所長として、性教育の研究、普及活動に活躍した。おもな著書に『子育ての中の性教育』『性教育ノススメ』(以上大月書店)『おんなのこってなあに? おとこのこってなあに?』(福音館書店・翻訳)など多数。
絵:和歌山 静子
和歌山静子(わかやましずこ):1940年京都府生まれ。日本児童出版美術家連盟会員。主な絵本に 『ひまわり』『どんどこ どん』(以上福音館書店)『ぼくのはなし』『くつがいく』『くろねこさん しろねこさん』(以上童心社)、さし絵に「王さまシリーズ」(理論社)、紙芝居に『こねこのしろちゃん』『みみをすませて』[第52回五山賞]『ころん こっつんこ』[第57回五山賞](以上童心社)などがある。

ISBN:9784494001538
出版社:童心社
判型:B5変
ページ数:33ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:1992年01月
発売日:1992年01月01日