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アメリカは内戦に向かうのか

著:バーバラ・F・ウォルター
訳:井坂 康志

紙版

内容紹介

『フィナンシャル・タイムズ』『サンデー・タイムズ』『エスクァイア』などの2022年ベストブックに輝いた話題作、待望の邦訳。

トランプの大統領選再出馬は2度目の南北戦争を招くのか。
アメリカを代表する政治学者による20年に及ぶ徹底調査と歴史的な分析。
世界中で「内戦」が急増している現状とその原因、アメリカでも内戦が勃発する潜在性が高まっている状況を読み解き、警告する。

アメリカ、そして世界に衝撃を与えた「Qアノン」扇動による2021年1月に発生した前代未聞の連邦議会襲撃事件。トランプ政権時に進行していた市民分断の最終章とも言えるようなこの事件は、今後の本格的な党派闘争の序章になるのだろうか。
内戦を専門とする政治学者が、過去の内戦に関するデータから、イラク・北アイルランド・インド・フィリピンなどを具体事例として、紛争が発生する契機と紛争が起きる条件と心理についてのパターンを分析。
また、現代の紛争を拡大・激化させるソーシャルメディアというツールについて考察することで、アメリカの内戦の危機接近度を明らかにしていく。

目次

序章 今、内戦の時代が始まろうとしている

第1章 アノクラシー ――魔の中間地帯

第2章 暴動の発火点

第3章 「格下げ」がもたらす悪夢

第4章 希望が死ぬとき

第5章 暴動増幅装置――SNSの罠

第6章 足元に忍び寄る不吉な影

第7章 内戦――真実の姿

第8章 内戦を阻むために今なすべきこと

著者略歴

著:バーバラ・F・ウォルター
バーバラ・F・ウォルター
カリフォルニア大学サン・ディエゴ校政治学教授
カリフォルニア大学サンディエゴ校政治学教授。シカゴ大学政治学M.A.およびPh.D.取得。国際安全保障の権威であり、内戦、非通常型暴力、交渉と紛争に重点を置いている。オンラインマガジン「Political Violence at a Glance」を運営。『ワシントン・ポスト』『ウォールストリートジャーナル』『ロサンゼルスタイムズ』『ロイター』『フォーリン・アフェアーズ』への寄稿多数。本書は、『フィナンシャル・タイムズ』『サンデー・タイムズ』『エスクァイア』の2022年ベストブックに選ばれている。
訳:井坂 康志
井坂 康志(イサカ ヤスシ)
ものつくり大学教養教育センター教授
1972年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、博士(商学)。東洋経済新報社勤務を経て、2022年4月より、ものつくり大学教養教育センター教授。ドラッカー学会共同代表。訳書に『ドラッカーに学ぶ自分の可能性を最大限広げる方法』(ダイヤモンド社)、『ドラッカー 教養としてのマネジメント』(日本経済新聞出版社)、『ドラッカーと私』(NTT出版)等。

ISBN:9784492444733
出版社:東洋経済新報社
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2023年04月
発売日:2023年03月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH