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期待される学校のバランス・マネジメント

面倒なことを面倒くさくしない!リーダーの仕事整理術

著:佐野浩志

紙版

内容紹介

校長、副校長、教頭、主幹、主任 etc.
面倒なことを面倒くさくしない!リーダーの仕事整理術
解決が困難だと思える案件も、周囲の「納得」を得ることで好転する。
その鍵を握るのが、「整理のつけ方」にある!
本書の概要
たしかに「先生の仕事はたいへん」です。しかし、それだけではありません。「たくさんの幸せを与えてくれる仕事」でもあるからです。問題とすべきは、先生方に無用な「たいへんさ」を感じさせてしまう状況や、働き方改革の進め方にあると考えられます。

そこで本書では、教師が元気になる働き方や組織づくりの仕方、危機に強い学校にするための考え方、学校内外の利害を調整し、先生方や保護者などの納得を得ながら学校をよりよくする考え方やノウハウを紹介します。

こんなひとにおすすめ
子ども・教師・保護者三者にとって、学校がウェルビーイングな場になってほしいと考えている先生方
教師や保護者の納得を得ながら進めていける「働き方改革」の方法を知りたい先生方
危機管理に強い学校にしたいと考えている先生方
先生方がお互いに支え合える同僚性のある職場にしたいと考えている先生方

目次

第1章 どんなに困難な案件も、適切に整理すれば人々の納得を得られる

重視すべきはバランス
1 働き方改革は数字合わせでは実現できない
2 労務管理への意識を高める
だれもが納得できる仕事の整理、仕事のしやすい流れをつくる
通知表作成に要する先生方の負担を軽減する
1 通知表作成に要する労力
2 勤務時間内にできる通知表作業日を設定する
通知表を年度末の1回にする整理
1 どのような考えや方法のもとに実現したのか
2 本校に異動してきた先生方への対応
求められていることを圧倒的に超えることを日常にする
即時に徹底できることと、そうでないことは見分ける
1 徹底できる目配り
2 徹底できるか否かの見分け方
3 学校の働き方改革に対する思い
ピンチだからこそできるゲームチェンジ
1 毎日5時間授業にする
2 走りながら考える―先生方にもトライアル&エラーを推奨する
教育活動を俯瞰してみる
視点に基づいて先生方の教育活動をとらえる
常に未来を見せるようにする
1 学校に来るのが怖くなってしまったAくん
2 みんなのようにできない自分にイライラしているBくん
3 保護者には頻繁に子どものよさを伝え、肯定的な直近の未来を見せる
うまくいかない原因を他者に求めても埒は明かず、淀んだ空気を振り撒くだけ

第2章 価値を実感できる校務のつなげ方、相手の心に届く伝え方

私はすごく面倒くさがり屋だから、なんとかして面倒くさくしない
どんなことでもつなげて考える
異なる意図のもとに取り組んだ実践をつなげてみる
1 お試しクラス編成
2 学年専科授業とつなげる
3 先生方とつながれる危機管理
どのような取組も方向性を価値づけることで加速する
1 「じっと待つ」→「瞬間をとらえて価値づける」
2 授業参観考察は私目線の価値づけ
くりかえし、くりかえし何度でも伝える
1 1回ではなにも伝わらない
2 先生方の意識を、ある時を境にして一斉に変えることはだれにもできない
3 「ちゃんと伝えたはずだ」が口癖な人は、「伝える努力」をしていないことに気づいていない
4 伝えつづけていると、より筋の通った話になる
「見てわかる人」と「言葉が入る人」

第3章 ちょっとやそっとじゃ揺らがない関係性を先生方とつくる

学校経営への参画意識
1 学年主任会を生かす
2 今度は自分の番ですから
3 先生方の連携を強固にする無線機活用
4 枚数を増やす
5 先生方の「納得」は、管理職による検討の整理次第
組織づくりは石垣のパズル
自分の機嫌は自分でとる
緊張をたのしむ・ピンチをたのしむ
言葉のもつ力
1 「えーっと」「あのー」禁止令
2 「いきなり本題」で発言
3 短くてわかりやすくてキャッチーな言葉を選ぶ
4 発言はドラマ仕立ての台詞のように

第4章 もしもはいつも―危機に強い学校をつくる

危機管理の基本は、「もしも、いま」「もしも、ここで」
危機管理の布石
対岸の火事にせず、想像力を働かせる
凡事徹底
保護者対応は、「受け身の対応」をつづける限り、事態は好転しない
1 「受け身の対応」が危険な理由
2 仮説を立てる―保護者の真意はどこにあるのか
3 自分たちに落ち度がある場合には謝罪に全振りする
学校組織の感度を上げる
1 情報は校内でフルオープン
2 「察する力」をもっている先生が多い学校は危機に強い
3 トラブルに発展する可能性の低い出来事に対してこそ感度が必要となる
毅然とすべきときはけっして引かない
1 「前はこうだったのに!」というクレームに対しては、「前が間違っていただけです!」と言い切る

エピローグ とある教育者の日常
一度きりのチャンスをものにする
正しさなんて、本当に人それぞれ
卒業生から届いたメール

ISBN:9784491054377
出版社:東洋館出版社
判型:4-6
ページ数:232ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2024年02月
発売日:2024年02月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JND