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個別最適な学びと協働的な学び

著:奈須正裕

紙版

内容紹介

有能な学び手としての子どもの姿から突きつけられたのは、
「教師は、何のためにいるのか」という問いでした。
中央教育審議会「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」(答申)で提起された、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」は、一校のカリキュラムの中でどのように実現可能なのか。学習指導要領改訂において重要な役割を担い、学校教育の課題に現場と協働して向き合い続ける著者(奈須正裕/上智大学教授)が、山形県天童市立天童中部小学校を舞台に考える。

○実践校:山形県天童市立天童中部小学校

教師の「理解」と「覚悟」をベースに、4つの授業の型を意図的・計画的に組み合わせ、集団の中で個が育つことを意識した教育活動に取り組んでいる。「子どもがする(子ども主体の)授業」の具現化に向けて研究を推進しながら、「子どもたちが、今も将来も幸せにくらすこと」の実現を目指している。

○実践提案寄稿ー先達の授業提案をもとに、「教師の専門性」とは何か分析するー

授業提案1 佐藤卓生(山形市立鈴川小学校教諭)小学校国語科
授業提案2 齊藤一弥(島根県立大学教授)小学校算数科
授業提案3 大谷敦司(山形県天童市立天童中部小学校長)小学校社会科

目次

第1章 令和の日本型学校教育 
第2章 子どもが自立的に学び進める学習
第3章 近代学校の子ども観とその問い直し 
第4章 すべての子どもは有能な学び手 
第5章 子どもは一人ひとり違っている 
第6章 自己決定的学習と環境による教育 
第7章 ICTという新たな道具立てを得て 
第8章 教師の専門性を問い直す 

著者略歴

著:奈須正裕
上智大学総合人間科学部教育学科教授
神奈川大学助教授、国立教育研究所教育方法研究室長、立教大学教授などを経て平成一七年より現職。 学習指導要領に関わっては、中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会、教育課程企画特別部会、総則・評価特別部会、幼児教育部会、中学校部会、生活・総合的な学習の時間ワーキンググループ、小学校におけるカリキュラム・マネジメントの在り方に関する検討会議、小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議、二〇二〇年代に向けた教育の情報化に関する懇談会等の委員として、重要な役割を担う。主著に『「資質・能力」と学びのメカニズム』(東洋館出版社)、『次代の学びを創る知恵とワザ』『「少ない時数で豊かに学ぶ」授業のつくり方』(ともに、ぎょうせい)など。

ISBN:9784491047263
出版社:東洋館出版社
判型:4-6
ページ数:280ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW