夢中がつくる学び
著:吉田 雄一
内容紹介
夢中×失敗の価値づけ×トライアルアンドエラーで、
子どもがもっと深く、たのしく学ぶ授業づくり!
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「夢中」には、すばらしい力があります。
大好きな趣味について勉強したり、調べごとをしたり……
そんな日々の「夢中」のなかでは、
無意識のうちにトライアルアンドエラーが繰り返され、
多くのことを身に付けることができます。
しかし一方で、この「夢中」を阻む存在——「失敗」が、
その大きな障壁となることもあります。
本書では、子どもたちの「夢中」の学びを教室で実現するために、
以下を取り入れた授業づくりの考え方、手立てを提案し、
実際の授業での子どもの姿を紹介しています。
・子どもの「失敗」を受け止め、価値づける
・夢中になる課題設定や手立て
・トライアルアンドエラーを繰り返すことができる
環境を日々の授業で醸成する
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・子どもたちはしっかり話を聴いているけど、何か教師に
やらされているような授業になってしまう
・授業中にすぐに「できた」と言って、考えることを
あきらめる子が多い
・学校で子どもたちに教えたことが、社会に出てから本当に
役に立つのか疑問に思う
もし、こんなお悩みをもっている先生がいらっしゃいましたら、
本書がその一助になれることを願っています。
目次
はじめに
第1章 子どもの「夢中」を生み出すための土台
二つの絵と二つの力
プラスマイナス「100」の気持ちで
努力と夢中
「夢中」になっている頭の中
幼児が教えてくれた「夢中のヒント」
幼稚園の砂場で学ぶこと
混ぜたい、破りたい、壊したい
教師が「待つこと」の意味
「夢中」だったら何をしてもいいの?
第2章 夢中になる授業づくりの手立て
「子どものもっている力」を最大限に引き出す
子どもの意見にのっかる方が面白い
「もうわかっていること」は飛ばしていこう
授業づくりのはじまりはこの二つから
「もやもや」の言語化
「自分だったら」を引き出す教師の手立て
「教材の可能性」×「ルール」×「場の設定」で授業アイデアは無限大
「やりにくさ」を準備する
教師の隙
ワークシートに書かれていること以外の何を見るか?
「夢中」で取り組むクラスと「自分勝手」なクラスの違い
第3章 「夢中」を生み出す授業の実際
トライアル アンド エラーで日常と理論をつなぐ(2年生 算数)
子どもが「夢中でする」ための授業デザイン(1年生 図工)
子どもたちから教わる授業(2年生 国語)
子どもの「ふしぎだな」を価値づける(2年生 生活)
子どもの「わかりきったこと」を「自分ごと」に(2年生 道徳)
授業がうまくいく時、いかない時
おわりに
参考文献一覧