創元推理文庫
吸血鬼文学名作選
編：東 雅夫
紙版
内容紹介
夜霧と城館、墓地と黒い森
作家たちの情念を掻きたててやまぬ耽美と憂愁の影
巻頭に須永朝彦直筆の幻の原稿を、
巻末に深井国による幻の吸血絵物語を再録！
夜霧と城館、墓地と黒い森、マントを羽織った黒衣の人影。ヨーロッパの最深部に見え隠れする魅惑的な光景は、日本においても、作家たちの情念を掻きたててやまなかった。その代表格たる須永朝彦と菊地秀行を巻頭に据えた本書は、日本の新旧文豪たちによる吸血鬼小説と名作翻訳の集大成である。
文人たちが織りなす、紅蓮の血と哀切な宿命の饗宴。巻頭に須永による蠱惑の手書き掌篇を、巻末に深井國による幻の吸血絵物語を特別収録！
