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いますぐできる実践行動経済学

ナッジを使ってよりよい意思決定を実現

著:大竹 文雄

紙版

内容紹介

日常のちょっとした選択が、じつは人生を大きく変える!
日常生活における意思決定から、将来に向けた意思決定まで、
あなたの意思決定を最善の方向に導く方法はあるのだろうか?

『あなたを変える行動経済学』に続く第2弾が登場。
行動経済学を実際の生活や活動に活用するために、わかりやすくロジカルに解説した、「実践編」!

感染症からスポーツ、飲食などに関する身近な具体例や興味深い実験例を通じて、サンクコスト、社会規範、補完と代替、ナッジなど行動経済学的概念を理解し、そのしくみを日常生活の中でいかに応用していくかをわかりやすく解説します。
中高生を対象におこなった授業がもとになっているので、とにかくおもしろくて、わかりやすい!

目次

第1章 感染症で学ぶ行動経済学 ―「社会規範」を考える
1 アダム・スミスが『国富論』で伝えたかったこと
2 感染症をトレードオフで考える
3 マスクはなぜ店頭から消えたのか?
4 トイレットペーパーはなぜ店頭から消えたのか?
5 トイレットペーパー買い占めと銀行の「取り付け」

第2章 落語で学ぶ行動経済学 ― サンクコストを考える
1「高級生食パン」でサンクコストを考える
2「コップに入った水」で「参照点」を考える
3 メッセージの出し方で「社会規範」を考える

第3章 ラグビー日本代表で学ぶ日本経済 ―「代替」と「補完」を考える
1 ラグビー日本代表のメンバーは?
2 技術革新が日本社会に与える影響

第4章 風しん抗体検査で学ぶ行動経済学 ― ナッジを考える
1 風しんという感染症を考える
2 お父さん世代に抗体検査を受けてもらうためには
3 ナッジについての簡単な解説
4 行動経済学のアプローチでナッジ・メッセージを考え
5 動画やポスターを作製

著者略歴

著:大竹 文雄
著者:大竹文雄
大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)特任教授(常勤)。大阪大学大学院経済学研究科教授(兼)。京都大学経済研究所特定教授(クロスアポイントメント)。
1961年生まれ。京都府宇治市出身。京都大学経済学部卒。大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。博士(経済学)(大阪大学、1996年)。専門は行動経済学、労働経済学。日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞、エコノミスト賞、日本経済学会・石川賞、日本学士院賞などを受賞。大阪大学理事・副学長、日本経済学会会長、行動経済学会会長などを歴任。新型インフルエンザ等対策推進会議委員(2021年4月〜2023年8月)。
『行動経済学の使い方』岩波新書(岩波書店)、『経済学は役に立ちますか?』竹中平蔵・大竹文雄(東京書籍)、『経済学のセンスを磨く』日経プレミアシリーズ(日本経済新聞出版社)、『格差と希望―誰が損をしているか?』(筑摩書房)、『あなたを変える行動経済学―よりよい意思決定・行動をめざして』(東京書籍)、『行動経済学の処方箋―働き方から日常生活の悩みまで』中公新書(中央公論新社)など著書多数。

ISBN:9784487817719
出版社:東京書籍
判型:4-6変
ページ数:240ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2024年05月
発売日:2024年05月29日