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見つける東京

著:岡部 敬史
写真:山出 高士

紙版

内容紹介

東京には「すずらん通り」が15か所以上ある!
交通情報でよく聞く「環七」「環八」…ならば、「環一」~「環六」はどこを通っているの?
間違えやすい「青梅駅」と「青海駅」
など、いま注目されている「東京論」に一石を投じる、
京都出身の著者が、上京したての自分に教えたい、多様で多層的な東京を楽しむ44の「発見」!
東京の新たなる魅力に気づき、新たな視点をもって散策や観光を楽しめる雑学写真集。

~以下「はじめに」より~

 東京には「すずらん通り」という商店街が15カ所以上あるということをご存知でしょうか。これほどたくさんあるのは、大正期にすずらん型の街路灯を付けたところ商店街が繁盛し、これが広まったのではないかといわれています。 
 江戸時代、富士山を見る場所として、「富士見坂」の名前が残るように「坂」がよく知られていましたが、今では東京に富士山が見られる坂は少なくなり、新たな「富士見スポット」として羽田空港が人気です。
 本書「見つける東京」のひとつの目的は、こういった東京の「多様性」「歴史の多層性」の面白さを、写真を用いて一目でわかるよう紹介することです。
 そしてもうひとつの目的は、無数にあるスポットを紹介することではなく、楽しむための「視点」、よりよく東京を知るための「視点」を知ってもらおうということです。ただ「視点」といっても、その数は膨大なものになります。そんななか、その視点を絞る上で指針としたのが「昔の自分に教えたいこと」でした。
 私は、18歳のとき故郷の京都からこの東京に来て、もう30年近くが経とうとしています。30年前、東京で新しい生活を始めた自分に「こんなことを知っていると楽しいよ」とか「こんな視点で見れば東京がよくわかる」と伝えたいことを、この本で紹介するものの基準として考えました。「地方から来て東京で暮らし始めた人に向けた東京の本」。作っているうちに、こんな性質を帯びてきたのも、この本のひとつの特徴かと思います。
〈中略〉
 なお本書の解説のもとになった歴史や文化の解釈には諸説あり、様々な例外も存在しますが、それらを網羅的に紹介することは本書の趣旨ではありません。著者の視点によって、あるいは代表的な説にしぼって紹介していることをお断りしておきます。 
 本書で、東京の新たなる魅力に気づき、新たな視点をもって散策や観光を楽しんでもらえたら嬉しく思います。

著者略歴

著:岡部 敬史
文・岡部 敬史(おかべ たかし)
京都府出身。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社に就職。その後、ライター・著述家・編集者として活躍。
著書に『目でみることば』『くらべる東西』『似ていることば』『くらべる京都』『目でみる数字』(東京書籍)や『基礎教養日本の英雄』『将棋「観る将になれるかな」会議』(扶桑社)、『風雲児たちガイドブック解体新書』(リイド社)など多数。
写真:山出 高士
写真・山出 高士(やまで たかし)
三重県出身。梅田雅揚氏に師事後、1995年よりフリーランスカメラマンとして活躍。
『散歩の達人』(交通新聞社)、『週刊SPA! 』(扶桑社)などの雑誌媒体のほか「川崎大師」のポスターも手がける。
2007 年より小さなスタジオ「ガマスタ」を構え活動中。
著書に『目でみることば』『くらべる東西』『似ていることば』『くらべる京都』『目でみる数字』(東京書籍)などがある。
『人生が変わる!特選昆虫料理50』(山と渓谷社)『もにゅキャラ巡礼』(扶桑社)などでも写真を担当。

ISBN:9784487815289
出版社:東京書籍
判型:A5変
ページ数:176ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年07月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WTR
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ