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東海大学文学部叢書

『天草版平家物語』を読む

不干ハビアンの文学手腕と能

著:小林 千草

紙版

内容紹介

ハビアンが室町時代の口語体で「平家物語」を翻案した「天草版平家物語」(1593年刊、ローマ字表記)をもとに日本文学、キリシタン思想などに関わるテーマをわかりやすく解説する。6曲の能も登場、能への入門書にもなっている。

目次

はじめに

第一章 『天草版平家物語』とは/『天草版平家物語』目録
 一・一 『天草版平家物語』とは
 一・二 『天草版平家物語』目録

第二章 『天草版平家物語』はいかに作られ、いかに語られた(朗読された)か
 二・一 『天草版平家物語』はいかに作られたか―『天草版平家物語』の成立と編者(口訳者)について
 二・二 『天草版平家物語』はいかに語られた(朗読された)か―能の語り、間(あい)狂言の語りという新視点の導入
 二・三 不干(ふかん)ハビアンについて

第三章 「祇王の段」
 三・一 「祇王の段」とは
 三・二 「祇王の段」本文
 三・三 「祇王の段」語彙・表現解説
 三・四 「祇王の段」考察―原拠本との距離を測(よ)む
 三・五 能「祇王」「仏原(ほとけのはら)」との比較

第四章 「木曽・巴・兼平の段」
 四・一 「木曽・巴・兼平の段」とは
 四・二 「木曽・巴・兼平の段」本文
 四・三 「木曽・巴・兼平の段」語彙・表現解説
 四・四 「木曽・巴・兼平の段」考察―原拠本との距離を測(よ)む
 四・五 能「巴」「兼平」との比較

第五章 「通盛・小宰相の段」
 五・一 「通盛・小宰相の段」とは
 五・二 「通盛・小宰相の段」本文
 五・三 「通盛・小宰相の段」語彙・表現解説
 五・四 「通盛・小宰相の段」考察―原拠本との距離を測(よ)む
 五・五 能「通盛」との比較

第六章 「滝口・横笛の段」
 六・一 「滝口・横笛の段」とは
 六・二 「滝口・横笛の段」本文
 六・三 「滝口・横笛の段」語彙・表現解説
 六・四 「滝口・横笛の段」考察―原拠本との距離を測(よ)む
 六・五 『横笛草紙』や大和法華寺のことなど

第七章 「大原御幸の段」
 七・一 「大原御幸の段」とは
 七・二 「大原御幸の段」本文
 七・三 「大原御幸の段」語彙・表現解説
 七・四 「大原御幸の段」考察―原拠本との距離を測(よ)む
 七・五 能「大原御幸」との比較

おわりに/〈付表1〉『天草版平家物語』の巻構成・章段構成と原拠本の巻・章段対照表
あとがき
索引

著者略歴

著:小林 千草
小林 千草
博士(文学)東北大学。佐伯国語学賞・新村出賞受賞。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。

ISBN:9784486020639
出版社:東海大学出版部
判型:A5
ページ数:336ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2015年07月
発売日:2015年07月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ