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オデュッセウスの記憶

古代ギリシアの境界をめぐる物語

著:フランソワ・アルトーグ
訳:葛西 康徳
訳:松本 英実

紙版

内容紹介

ギリシャ神話の英雄と称されるオデュッセウス。「体験者」である彼を旅の案内人とし、その案内に従い古代ギリシャの人類学的歴史および長期の文化史を探求する。そしてその旅を通してギリシャのアイデンティティの輪郭を記す。

目次

序─旅する人と境界人

第1章 オデュッセウスの帰還
 旅と帰還
 人間分別学
 イタケーへの帰還
 名前の旅

第2章 エジプトの旅
 エジプトを見る
 ギリシア人の視線
 エジプト、最初の文明普及者?
 三倍偉大なるヘルメースからシャンポリオンへ

第3章 バルバロイの発明と世界の目録
 バルバロイとギリシア人
 世界を表象する
 中心と辺境
 アレクサンドリアから世界を見る

第4章 ギリシアの旅
 元祖 アナカルシスの旅と境界の忘却
 内側の境界あるいは日常の差別
 アルカディアの果て
 ローマとギリシアの間のアレクサンドロス

第5章 ローマの旅
 ポリュビオスの旅
 ハリカルナッソスのディオニューシオスの旅
 ストラボンとアエリウス・アリステイデースの旅

結び─アポロニオースの記憶とピュータゴラースの名前

抄録 オデュッセウス、『オデュッセイアー』、そして『オデュッセウスの記憶』
 はじめに─オデュッセウスとは何者か。
 ホメーロスの戦略─『オデュッセイアー』を読む
 ヒュブリス
 結びにかえて

著者略歴

著:フランソワ・アルトーグ
フランソワ・アルトーグ
仏・社会科学高等研究員研究主任(古代・近代歴史学)
訳:葛西 康徳
葛西 康徳
東京大学文学部教授(西洋古典学)
訳:松本 英実
松本 英実
青山学院大学法学部教授(西洋法史)

ISBN:9784486019503
出版社:東海大学出版部
判型:4-6
ページ数:450ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年03月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1QBAG