誰が中流を殺すのか
アメリカが第三世界に堕ちる日
著:アリアナ・ハフィントン
訳:森田 浩之
紙版
内容紹介
これは警告の書だ。
――ジョセフ・スティグリッツ(ノーベル経済学者)
米国社会から中間層が消えていく。日本は悪しき米国システムに追随してはならない。
――手嶋龍一(外交ジャーナリスト・作家)
「ウォール街を占拠せよ!」
2011年9月。格差反対を掲げて若者たちがウォール街を埋め尽くした。普通に生きていた人々が仕事を奪われ、住処を奪われ、貧困ギリギリの暮らしを強いられる一方、ウォール街は中流層をだまして大儲けする……。そんな現実に、人々の我慢は限界に達している。
癒着する政財界、モラルなきウォール街、崩壊するインフラ――人々を「ウォール街占拠」へ駆り立てた元凶を、著者アリアナ・ハフィントンが徹底的に追求する。
本書が描くアメリカの病の一例
・政財界の癒着
炭鉱事故を繰り返していたマッセイ・エナジーの幹部が、監督省庁の責任者に就任。退任後はまたマッセイに逆戻りしている。
・モラルなき金融業界
ワシントン・ミューチュアル銀行の営業担当者は、リスクの高いローン(高金利を課す、繰上げ返済した場合の高額な違約金を組み込むなど)をつくることで報奨金を得ていた。
ISBN:9784484111148
。出版社:CCCメディアハウス
。判型:4-6
。ページ数:292ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2011年10月
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ。