ちくま学芸文庫 ク-36-1
Math & Science
ガロアの夢
群論と微分方程式
著:久賀 道郎
紙版
内容紹介
ガロア群により代数方程式は新たな展開を見た。群、関数論、トポロジーの相互作用が織み出す数学の面白さ。伝説の名著復活。解説 飯高茂
天才ガロアの見た夢を、あなたも一緒に見てみませんか。
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ガロア理論の観点から被覆空間やフックス型微分方程式を考察し、群論と微分方程式をテーマにした入門書。代数系(群)、トポロジー、解析学(関数論)の交錯するような地点にこそ、数学的面白さはプリミティヴに生起すると著者は説く。本書の出自が東大教養学部ゼミナールの講義録のゆえか、概念や証明を図式と言葉のみで展開してゆく手並みは驚くほど鮮やかで、ユニークとしか表現しようがない。かの志村五郎氏をして、「常に高みを見据えていたひと」と言わしめた著者の伝説的名著を復刊。 解説 飯高 茂
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ガロア理論を視覚化
伝説の名著、復刊
目次
序文 そして山の裂目にのまれてしまったとさ
数学以前のことなど
エイヤーッとひっぱってみる
奥さんがとり替わってもわからない紳士たち
人はしっぽをもっている
ガロア理論を目で見よう
解けるか 解けぬか
さよならはHATTARIのあとで
文献表
おわびと訂正