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ちくま学芸文庫 ミ-29-1

ロシア・アヴァンギャルド

未完の芸術革命

著:水野 忠夫

紙版

内容紹介

旧体制に退場を命じる如く登場し、社会主義革命と協調、やがてスターリン体制のなかで終焉を迎えた芸術運動。現代史を体現したその全貌を描く。解説 河村 彩===既存の価値観に対する攻撃とともに、ロシアでは20世紀初頭に産み落とされた前衛芸術。1917年の社会主義革命に先行したその活動は、芸術革命に呼応するものとして政治革命に同調し、昂揚する民衆のエネルギーに支えられて、芸術運動を展開してゆく。これがロシア・アヴァンギャルドと呼ばれる運動である。しかしそれはやがて、スターリン体制から「形式主義」として批判され、芸術の論理によらず粛清され抹殺されてゆく。マヤコフスキー、マレーヴィチ、メイエルホリドなど、激しい時代を生きた芸術家たちの活動に光をあて、その再評価の嚆矢となった20世紀美術史の名著。===詩、文学、美術、演劇――革命を先導した芸術運動===【目次】ⅰ〈革命〉まで--ロシア未来主義とフォルマリズムの成立1ロシア未来主義の出発 2立体未来派グループの登場 3「絵画そのもの」の探求へ 4詩的言語と絵画の冒険 5〈モスクワ言語学サークル〉と〈オポヤズ〉 6方法としての芸術 ⅱ十月革命と芸術--ロシアの赤い宴ⅲ〈革命〉以後--レフは何を目指したか1「レフ」のプログラム 2「生産主義者」の理論 3十月革命後の〈オポヤズ〉 4〈レフ〉の実践 ⅳ〈革命〉と〈芸術〉の死--メイエルホリドと演劇の十月1演劇の十月 2ビオメハニカ 3メイエルホリド劇場の命運 ⅴ結び--未完の芸術革命注 あとがき 文庫版解説 政治革命に先駆けた芸術革命 河村彩 ロシア・アヴァンギャルド年譜 1893―1940  参考文献/ グループ・文集・雑誌・新聞索引 / 人名索引

目次

ⅰ〈革命〉まで--ロシア未来主義とフォルマリズムの成立1ロシア未来主義の出発 2立体未来派グループの登場 3「絵画そのもの」の探求へ 4詩的言語と絵画の冒険 5〈モスクワ言語学サークル〉と〈オポヤズ〉 6方法としての芸術 ⅱ十月革命と芸術--ロシアの赤い宴ⅲ〈革命〉以後--レフは何を目指したか1「レフ」のプログラム 2「生産主義者」の理論 3十月革命後の〈オポヤズ〉 4〈レフ〉の実践 ⅳ〈革命〉と〈芸術〉の死--メイエルホリドと演劇の十月1演劇の十月 2ビオメハニカ 3メイエルホリド劇場の命運 ⅴ結び--未完の芸術革命注 あとがき 文庫版解説 政治革命に先駆けた芸術革命 河村彩 ロシア・アヴァンギャルド年譜 1893―1940  参考文献/ グループ・文集・雑誌・新聞索引 / 人名索引

著者略歴

著:水野 忠夫
水野 忠夫(みずの・ただお):1937-2009年。中国吉林市生まれ。早稲田大学文学部露文科卒業、早稲田大学文学部教授を経て、同名誉教授。専攻、20世紀ロシア文学・ロシア文化。著書に『マヤコフスキイ・ノート』『囚われのロシア文学』、訳書に『ロシア・フォルマリズム文学論集1・2』、ショーロホフ『静かなドン』、シクロフスキー『散文の理論』などがある。

ISBN:9784480511898
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:432ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2023年06月
発売日:2023年06月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DTA