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ちくま学芸文庫 タ-57-1

良い死/唯の生

著:立岩 真也

紙版

内容紹介

安楽死・尊厳死を「良い死」とする思考を批判的に検討し、「良い死」を追い求めたりせず「唯の生」でよいではないかと呼びかける書。解説 大谷いづみ ===「病で死ぬとしてもその時までしたいことをし、楽をするのがよい」と考える著者が、安楽死・尊厳死を「良い死」とする思考を批判的に検討。病を得、あるいは老衰のため身体や思考をうまく働かせられない人に、生きる価値がないと思わせてしまう現代社会。「留保なしの生存」を妨げる種々の規範や価値が埋め込まれているこの社会を、「生きたいなら生きられる」社会へと変えていくには何が必要か。「良い死」を追い求めるのはやめ、「唯の生」でよいではないかと呼びかける。単行本『良い死』に、単行本『唯の生』の第5章~第7章を加えて文庫本とした決定版。

著者略歴

著:立岩 真也
立岩真也 (たていわ・しんや):1960年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学専攻。著書に『私的所有論 第2版』(生活書院)、『弱くある自由へ』『造反有理──精神医療現代史へ』『精神病院体制の終わり』(以上、青土社)、『介助の仕事』(筑摩書房)、『自由の平等』(岩波書店)、『自閉症連続体の時代』(みすず書房)、『増補新版 人間の条件』(新曜社)など。共著に『ベーシックインカム』『税を直す』『差異と平等』『相模原障害者殺傷事件』(以上、青土社)、『生の技法』(生活書院)ほか多数。

ISBN:9784480511560
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:624ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDT