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ちくま学芸文庫 ト-23-1

政治宣伝

著:ジャン=マリー・ドムナック
訳:小出 峻

紙版

内容紹介

レーニン、ヒトラーの時代を経て、宣伝は今どのような役割を果たすか。五つの定則を示し、デモクラシーに対するその功罪を見据える。解説 川口茂雄 ===ナチス・ドイツ占領期のフランス、プロパガンダが最も強力であった時代に青年期を過ごした著者は、民主主義のためにこそ宣伝が必要だと説く──。本書では、まずレーニン型・ヒトラー型それぞれの宣伝方式を検討し、「単純化し、敵を一つだけにしぼる定則」、表現を変えて繰り返す「オーケストレーションの定則」、同調圧力を利用する「全員一致と感染の定則」といった宣伝の諸パターンを示してその負の側面に警鐘を鳴らす。しかし同時に、宣伝は個人の意見の公表を促し、それを保護する役割をも担うとした。プロパガンダが忌避される現代において、その功罪を簡明に説いた名著。===「私をメディア研究に導いたプロパガンダ論の名著、待望の改訂版」───佐藤卓己===【目次】はしがき  第一章 風 土  第二章 宣伝の二つの源泉  第三章 レーニン型の宣伝  第四章 ヒトラー型の宣伝第五章 定則と技術第六章 神話、虚偽、事実第七章 世論と宣伝  第八章 デモクラシーと宣伝訳者あとがき解説 デマゴギーとペダゴジーのはざまで(川口茂雄)

目次

はしがき  第一章 風 土  第二章 宣伝の二つの源泉  第三章 レーニン型の宣伝  第四章 ヒトラー型の宣伝第五章 定則と技術第六章 神話、虚偽、事実第七章 世論と宣伝  第八章 デモクラシーと宣伝訳者あとがき解説 デマゴギーとペダゴジーのはざまで(川口茂雄)

著者略歴

著:ジャン=マリー・ドムナック
ジャン=マリー・ドムナック(Jean-Marie Domenach):1922-97年。フランス、リヨン生まれ。著述家・知識人。カトリック左派の月刊総合雑誌『エスプリ』の編集長を務めた。邦訳書に『野生人とコンピューター』、『悲劇への回帰』、『世紀末を越える思想』などがある。
訳:小出 峻
小出 峻(こいで・たかし):1906-65年。翻訳家。早稲田大学卒、仏文学・社会科学専攻。訳書にジャン・ブリュア『ソビエト連邦史』、ジャック・デュクロ『パリ・コミューン』、マルクス『クーゲルマンへの手紙』など多数。

ISBN:9784480511508
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:256ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB