子は親を救うために「心の病」になる
著:高橋 和巳
紙版
内容紹介
親の生き方が、子を苦しめている――精神科医が解き明かす「親と子」の真実。子は親が好きだからこそ「心の病」になり、親を救おうとしている。精神科医である著者が説く、親子という「生きづらさ」の原点とその解決。著者は「引きこもり」や「拒食症」で悩む多くの子どもたちに向き合い、心の声に耳を傾けてきた。どの子も親が大好きで、「自分が役に立っているだろうか」「必要とされているだろうか」と考えている。しかし思春期になり、親から逃れようとする心と、従おうとする心の葛藤に悩み「心の病」になってしまう。真の解決は、親が子を救い出すのではなく、子に親が救われるのだと分かった時に訪れる。
目次
プロローグ 心の「宇宙期」第1章 息子は親を救うために引きこもった第2章 娘の摂食障害が、母親の人生を回復させた第3章 虐待されて育った子は「善と悪が逆」になっている第4章 親とのつながりを持てなかった子の不思議な訴え第5章 心の発達段階の最後、「宇宙期」とは何か