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ちくま新書 1775

商店街の復権

歩いて楽しめるコミュニティ空間

著:広井 良典

紙版

内容紹介

持続可能で
幸福なまちづくりとは?

多様な叡智を結集して
新しい中心市街地をデザインする

商店街は過去の遺物ではなく、新たな動きが見え始めている。若い世代がカフェやコワーキングスペースなどコミュニティの拠点として商店街に関心を向け、クルマで買い物に行くのが難しい高齢世代が商店街に足を向ける流れも出てきた。コミュニティ空間としての「ウォーカブル・シティ(歩いて楽しめる街)」を求める動きも各地で起こりつつある。商店街のもつ新たな意味や価値に注目し、国際比較の視点や、まちづくり・交通など公共政策の観点も盛り込み、幅広い叡智を結集。未来の商店街のありようと、再生に向けた具体策を提起する。

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目次

第1章 商店街の復権――コモンズとしての中心市街地再生に向けて 広井良典
第2章 成長局面からみた商店街再生の実践ステップ 遠藤浩規
第3章 エリアリノベーションと商店街の可能性 千葉敬介
第4章 コミュニティ的空間としての商店街 今井隆太
第5章 商店街復権への取り組み 神﨑浩子/前田志津江
第6章 中心市街地再生と交通まちづくり政策 宇都宮浄人
第7章 シャッター通りと耕作放棄地――未利用ストックの活用と効果 加藤 猛
第8章 各地の事例からの示唆と展望 小池哲司
コラム ホテルからまちを創る 柏尾哲哉

著者略歴

著:広井 良典
広井 良典(ひろい・よしのり):1961年生まれ。京都大学人と社会の未来研究院教授。専攻は公共政策、科学哲学。環境・福祉・経済が調和した「定常型社会=持続可能な福祉社会」を一貫して提唱。社会保障、医療、環境、都市・地域等に関する政策研究から、ケア、死生観、時間、コミュニティ等の主題をめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っている。著書『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書、2009年)で大佛次郎論壇賞受賞。『日本の社会保障』(岩波新書、1999年)でエコノミスト賞、『人口減少社会のデザイン』(東洋経済新報社、2019年)で不動産協会賞受賞。他に『ケアを問いなおす』(ちくま新書)、『ポスト資本主義』(岩波新書)、『科学と資本主義の未来』(東洋経済新報社)など著書多数。

ISBN:9784480076083
出版社:筑摩書房
判型:新書
ページ数:384ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2024年02月
発売日:2024年02月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KJC