出版社を探す

ちくま新書 1646

縄文と世界遺産

人類史における普遍的価値を問う

著:根岸 洋

紙版

内容紹介

2021年、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産になった。世界は「縄文」をどう評価したか。他地域との比較を通して「縄文文化」の普遍的価値を問い直す。二〇二一年七月「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に加わった。日本列島に存在した「縄文文化」のうち、なぜ限られた地域の遺跡群が世界遺産に選ばれたのか。東北地方を研究対象とし、今回の世界遺産登録にも携わった考古学者が、海外にある同時代の世界遺産との比較などを通して「縄文」を新たな視点から読み解く。さらに、世界遺産というプロジェクトが体現する文化多様性の視点から、「縄文」の人類史における普遍的価値について考える。

著者略歴

著:根岸 洋
1979年秋田県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。2002年、東京大学文学部卒業。2010年、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程単位取得満期退学、同年博士(文学)取得。青森県教育庁文化財保護課文化財保護主事、国際教養大学助教・准教授を経て2021年より現職。著書に『東北地方北部における縄文/弥生移行期論』(雄山閣、2020年)、『紀元前一千年紀前半の気候変動期における縄文晩期社会システムの変容プロセス』(編著、2021年)ほか多数。

ISBN:9784480074720
出版社:筑摩書房
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:840円(本体)
発行年月日:2022年04月
発売日:2022年04月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-A