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イノベーション創造戦略

組織の未来を創り出す「三つの箱の解決法」

著:ビジャイ・ゴビンダラジャン
監:葉田順治

紙版

内容紹介

 イノベーションの第一人者ゴビンダラジャンは、実証済みのシンプルな手法を用いたイノベーション・ツール「三つの箱の解決法」を開発した。GE、マヒンドラ&マヒンドラ、ハズブロ、IBM、ユナイテッド・レンタルズ、タタ・コンサルタンシー・サービシズなど、実際の企業の実例をふんだんに交え、これまでにないイノベーションを生み出す環境やカルチャーを社内につくる明確な道筋を解き明かす。



 イノベーションには、これまでとは違うスキル、評価基準、手法、マインドセット、リーダーの取り組みが必要だということは、経営者であればわかっているはずだ。新たな事業を創出することと、既存の事業を最大限に活用することは、経営上、根本的にまったく違う課題であることもわかっているだろう。この両方を同時に進めていくことが、経営者の真の課題である。一方で劇的な改革を進めながら、同時にいまも順調な既存事業の業績目標をどう達成していけばいいのだろうか? 既存のビジネスモデルに危機が迫って手放すことになる前に、どのような変化を起こせばいいと考えるだろうか?



 ゴビンダラジャンの「3つの箱の解決法」で、イノベーションの創出が容易になる。「3つの箱」に、組織のエネルギー、時間、資産をバランスのとれたやり方で割り振ることができる。



 ●BOX1:現在――中核事業を最大利益率で運営する

 ●BOX2:過去――イノベーションを妨げるアイデア、実務、姿勢を手放す

 ●BOX3:未来――ブレイクスルーとなるアイデアを新たな製品や事業に変換する



 この構想で成功した経営者たちの証言を満載した本書は、イノベーションに不可欠な、重大、かつ互いに相対する事柄を組織内でいかに調整するかという実務上のジレンマを解決してくれる。

目次

第1章 イノベーションに導く「三つの箱」

第2章 未来を創造する

第3章 過去を捨て去れ

第4章 現在を管理する

第5章 「三つの箱」のバランスを維持する

第6章 革新的なイノベーション

謝辞

監訳者解説

著者略歴

著:ビジャイ・ゴビンダラジャン
<著者>

ビジャイ・ゴビンダラジャン

 世界有数の戦略とイノベーションの専門家。12冊の著作のほか、学術誌や実務雑誌にも幅広く寄稿している。その著作はニューヨーク・タイムズ紙やウォール・ストリート・ジャーナル紙のベストセラーリストにも登場。現在は、ダートマス大学とハーバード大学の教授陣の一員である。

 ゴビンダラジャンは、フォーチュン500(フォーチュン誌が年に一度発行する総収入に基づく全米上位500社のリスト)企業の25パーセント以上のCEOや経営チームと、戦略やイノベーションについて議論を交わし、思索を深めてきた。また、ゼネラル・エレクトリックで初めての招聘教授、およびチーフ・イノベーション・コンサルタントを務め、当時CEOのジェフ・イメルトと協同執筆したハーバード・ビジネス・レビュー誌(HBR)の記事、「GEはどうやって自らを破壊しているのか」で「リバース・イノベーション」(途上国で先に採用されたイノベーション)の概念の先駆者となった。HBRは「リバース・イノベーション」を20世紀の「経営の重要転機」の一つに挙げている。

ISBN:9784478113219
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:344ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ