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評伝 石黒宗麿 異端に徹す

著:小野 公久

紙版

内容紹介

十年一日、異端に徹す——近代陶芸の巨星が放つ燦々たる光、漂う哀しみの色〉
〈孤高の陶芸家、石黒宗麿の生涯・思想・作風を、最新の知見をもとに紹介〉

昭和初年から40年間にわたり京都を拠点に活躍した陶芸家・石黒宗麿(1883-1968)の、最新の知見に基づく評伝。石黒宗麿は自らを「異端」と位置づけ、特定の師を持たず、古器に学びながら独創的な書画陶の世界を築き上げました。古今東西の幅広い技法に通じ、戦後にはチョーク釉の新技法や藍彩、緑彩などの低火度色釉を駆使した独自の作品を生み出します。昭和30(1955)年に人間国宝制度が誕生すると、富本憲吉、濱田庄司、荒川豊蔵とともに、陶芸界から初めて認定されました。以後も斬新で品格ある作品を生み出し続け、多くの陶芸家に影響を与えています。本書は十数年にわたる詳細な調査をもとに、正確で資料性の高い、かつ人間性までも描き出した石黒宗麿伝の定本ともいえる内容となっています。

著者略歴

著:小野 公久
陶芸ジャーナリスト

ISBN:9784473039651
出版社:淡交社
判型:4-6
ページ数:296ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2014年09月
発売日:2014年08月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFN