絵本を深く読む
著:灰島 かり
紙版
内容紹介
絵本の世界には「絵」と「文」、音読する「声」、大人と子どもがともにいる「場」が発生する。『かいじゅうたちのいるところ』『もりのなか』『はじめてのおつかい』『こんとあき』『ピーターラビットのおはなし』などの絵本の世界を身体ごと楽しみながら、新しい絵本論を切り拓く。絵本をどう読むか──著者の遺作となった一冊。
目次
はじめに 絵本論をさがして
第1章 成長を占う旅 少年の場合
1 森へいく少年、その基本
2 森へいく少年、その完成形
3 森のさらにその先へいく少年
4 心の奥の森へいく少年
第2章 成長を占う旅 女の子の場合
1 女の子はおつかいにいく
2 小さい母になる女の子たち
第3章 ポストモダン絵本に登場する見えない友だち
1 見えない友だち ジョン・バーニンガムの場合
2 見えない友だち アンソニー・ブラウンの場合
第4章 小さい友だち ビアトリクス・ポター論
1 ビアトリクス・ポター その「観察眼」と「頭痛」
2 『ピーターラビット』の特異な魅力
3 絵本作家から農場主へ
第5章 絵本サロン
絵本サロンを開きます
サロン1日め シャーリー・ヒューズ
サロン2日め マリー・ホール・エッツの描いた、男の子の冒険と女の子の冒険
サロン3日め 「育てる者」と「育てられる者」の葛藤 『まどのそとのそのまたむこう』に描かれた命の神秘
サロン4日め 進化する赤ずきんたち
ポストモダン絵本はどう受け継がれているか
付録 灰島かり 論文リスト/著作リスト
あとがき(鈴木晶)
ISBN:9784472405167
。出版社:玉川大学出版部
。判型:A5
。ページ数:224ページ
。定価:2400円(本体)
。発行年月日:2017年11月
。発売日:2017年11月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:XA。