ちっちゃな詩集 ☆魔法の言葉☆
著:今西 薫
紙版
内容紹介
書名にある「ちっちゃな詩集」は、サイズが小さいから、そう命名したものですが、「魔法の言葉」には大切な意味があります。それは日本人の心の、そして日本語の奥底に魔法のように潜んでいるリズム感、情緒感を遺憾なく発揮できる表現形式である七五調を用いて作品を作り上げたことによります。「小諸なる 古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ」から始まり「濁り酒 濁れる飲みて 草枕 しばし慰む」で終わる島崎藤村の『千曲川旅情』は、七五調でしっかりと詩が作られています。「心うきうき 七五調」は声を出して読んでいただけたら理解していただけると思うのですが、藤村ほど厳格には作られてはいないのですが、この七五調の中に、何か人をウキウキさせる「魔法」が入っています。騙されたと思って、どうか声に出して読んでみてください。鬱な心が晴れ晴れします。この詩集で「遊子楽しむ」のような気持ちになっていただけたら、望外の喜びです。
目次
鳥になった王子さま/牡蠣とワイン/お化粧/偉大な指揮者/小僧の神さま/さくら餅/立葵/時雄くん/花から生まれた女の子/尼と猫/星の宅配便/パリの街/金星の虫/夏のおまじない/こんがらがった虹のお話/コオロギ/マスと散髪屋さん/天の川/北の国の宴/不思議の国/眠りの森/さようなら/田舎の夜の出来事/温泉宿の女将さん/五所川原 わらべうた/戸隠/虹と風船/津軽の風の子/心うきうき 七五調/Tomorrow 明日/あとがき