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生きていて良かった虐待されても

著:たつみ 寛

紙版

内容紹介

2歳から家庭内で虐待を受け、慢性欠食状態のため身長や体重が普通の子どもと比較してなく、また学校環境の中でいじめを受け、「心的外傷後ストレス障害・多重人格」を発生してしまった実録です。精神医学の専門家が認めるほど、素人の記録ながら、驚くほど極めて正確であり学問的な資料として使うことができるといわれています。そのような中から徐々に音楽の道が開かれることによって、心も解放されていったのですが、しかし、30年もたって過去の状態に突然「退行」するという症状が発生し、心的外傷後ストレス障害・多重人格が現れるようになったのです。そうなると、「いいときの普段の自分」は一切消え失せ、ただただ、あの恐怖の時が現前(フラッシュバック現象)し、「ただ幼いだけでなく壊れかけた自分」が姿を現し、一切の現実は身を潜めてしまうようになっていきます。この事実を赤裸々に近くで見ていたご主人が記録し残した書籍です。

目次

まえがき 推薦のことば 第1章回想の時 第2章退行の時 第3章良子の今の思い 第4章著者であり夫である寛の思い

著者略歴

著:たつみ 寛
1942年7月、大阪市大正区に生まれる。先の戦争で孤児となった少女たちを預かっていた某養護施設で、母が働いていたことで、行き場のなくなった子どもたちの苦悩に耳を傾ける姿を見ていた著者は、自然といろいろなことを学んでいった。成人後出会った良子と結婚し新生活をスタートさせるが、知られざる妻良子の過去をしり、それでも「生きることを素晴らしい」とする妻の姿に感動し、記録を残すようになった。

ISBN:9784434288159
出版社:アイシーメディックス
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年08月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VF