出版社を探す

ピアノは知っている 月光の夏

原作・文:毛利 恒之
絵:山本 静護
企画・解説:海原 卓

紙版

内容紹介

「死ぬまえに、ピアノをひかせてください!」
ベートーベンの名曲「月光」をひいて
「特攻」の若者は飛びたった──
戦争の悲しいできごと 平和の祈り
実話からうまれた、感動の物語

小説「月光の夏」(講談社文庫)の絵本化。
第二次世界大戦末期、特攻隊として多くの若者たちが九州各地の基地から飛びたった。

「死ぬ前にもう一度ピアノを弾きたい」。
佐賀県の鳥栖小学校を訪れ、ベートーベンの名曲『月光』を弾いて飛びたった二人の若き特攻隊員と、小学校に残されたドイツ製グランドピアノ・フッペルを軸に展開されるストーリー。

「月光の夏」のふるさと、佐賀県鳥栖市 市制50周年記念

著者略歴

原作・文:毛利 恒之
作家。1933年福岡県生まれ。
1964年、テレビドラマ脚本『十八年目の召集』で第1回久保田万太郎賞を受ける。
日本放送作家協会理事、文部省社会教育審議会委員・専門委員などをつとめた。
小説、ドラマ、ドキュメンタリーなど戦争と戦後問題をテーマとする作品が多い。
『月光の夏』は自らの企画、脚本で映画化、映画(神山征二郎監督)は観客210万人という大ヒット作となった。オーディオドラマ『ヒロシマの黒い十字架』(中国放送)は2000年度文化庁芸術祭大賞を受ける。
著書に『夢にむかって飛べ 宇宙飛行士エリソン・オニヅカ物語』(講談社)、『虹の絆』(毎日新聞社)など。最近刊『子犬よさらば、愛しきいのち/ユキは十七歳、特攻で死んだ』(ポプラ社)。
絵:山本 静護
1945年3月、伊豆松崎に生まれる。
東北大学大学院博士課程修了、理学博士。
「あの時代に限られた命を精一杯生きた青年たちのことを思うと、悲しみを超え、胸の痛みさえ感じます。時代が変わっても決して忘れてはならない、そんな思いで絵を描きました。」
神奈川県秦野市在住。
企画・解説:海原 卓
中央大学専門部法律学科卒。1953年~1975年まで弁護士業務に携わった後、脚本家に転ずる。日本放送作家協会、日本劇作家協会各会員。テレビ・舞台作品に「裁かれしもの」(読売テレビゴールデンシナリオ賞最優秀賞)、「向日葵は知っていた」、「正しく裁いて下さい」、「死刑囚―島秋人の生涯」ほか。著書に「日本弁護士沿革史」(共著、弁護士連合会)、「仮面の銀行」(自由国民社)、「マンガ銀行取引入門」(経済法令研究会)、「世評正しからず」(東洋経済新報社)ほか多数。

ISBN:9784426891114
出版社:自由国民社
判型:A4変
ページ数:40ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2004年08月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:XA